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■■ IT業界の裏話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.0237
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発刊総数:4500部____________ http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :Web2.0の向こう側〜サードリアリティ〜
● レポート提供
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■ ご挨拶
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どうも、吉澤準特です。
7/16の午前中に中越沖地震(震度6強)が発生し、
今もなお甚大な被害に現地の方々は苦しんでいます。
亡くなった方もいらっしゃいますが、
これ以上犠牲が広がらないよう、現地の方のご無事をお祈り致します。
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mixiをされている方、マイミク登録してくれると嬉しいです。
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■ 業界裏話 :Web2.0の向こう側〜サードリアリティ〜
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Web2.0といえば、今や聞いたことがない人はいないほどメジャーなキー
ワードになりました。特に、一般向けに知られるようになった一番の要
因は、NTTドコモが『DoCoMo2.0』と称するキャンペーンを展開したこと
でしょう。
簡単に説明すると、Web2.0とは「インターネットが社会的なネットワー
クとして動作する現象」を表したものです。サービスやコンテンツが複
合的に活用されているものと言ってもいいでしょう。
例えば、ドワンゴが運営するニコニコ動画(http://tinyurl.com/yoqr39)
は動画を介したコミュニケーションを確立したという点でWeb2.0と捉え
ることができますし、言うまでも無く、Google Mapなどは、地図情報と
店舗情報という別々のコンテンツを動的に組み合わせてサービスを提供
しており、まさにWeb2.0的なサービスです。
こうなると、気になってくるのが、「Web2.0の次に来るのは一体なんだ
ろう」という疑問ですよね。
実は、この問いに対する答えとなる資料を入手しました。
それは楽天技術研究所が唱える「サードリアリティ」というものです。
これは同研究所が外部講演で使っている資料なのですが、特別に許可を
もらって皆さんに電子資料を公開することができました。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/48084531.html
サードリアリティという概念で面白いところは、現在議論されている
Next Web2.0について、オライリー等がWeb3.0の構想を披露したり、ユビ
キタスやアンビエント、センサーネットなど、その全てを「正しい方向」
を指摘しているとした上で、それらを包括すると、「リアリティ」が重
要になると述べている点です。
そして、これはプロデューサーもアプリケーションエンジニアもインフ
ラエンジニアも皆が取り組まねばならない問題とも述べています。
かつて、ネットとは、現実社会とは隔絶された新しい社会だと見做され
ていました。これまで散々ネット対リアルという構図を見てきた皆さん
にはご理解頂けると思います。
しかし、だんだんと両者がリンクしはじめ、ネットとはあくまでも現実
社会の延長線上として考える人々が増えてきました。
例えば、10年前に宅配ピザを注文するなら、誰もが電話でピザ屋に注文
したでしょう。※直接取りに行く人も何人かいたかもしれませんけど。
では、2007年現在はどうでしょうか。多くのピザ屋ではインターネット
上で注文を受け付けできるようなサービスが備わっており、ネット経由
で注文すると、特別なおまけまで付いてくることも多いです。
実際、私がいつも注文するピザ屋は、ネットで注文した方が値引率が良
く、フライドチキンもおまけで付けてくれるので、このお店ではネット
注文しかしたことがありません。
この例は、ネットを意識的に使っているケースですが、無意識のうちに
リアルとネットを融合させてサービスを使っている場合もあります。
一番顕著なのは、最近米国で発売されたiPhoneでしょう。
さらに面白いのは、巨大知というあらゆるものがデータ化された多段階
組織について、断片化と再構成という切り口でネットの動きを捉えてい
る点です。
特に興味深いのは、断片化されたネット上の情報をうまく組み合わせる
と、隠されていた全体像が浮かび上がってくるという話です。
ブログやSNSの日記で、匿名性を保とうとしつつ、個人の出来事を何気な
く書いている人は多いですが、そういった小さな欠片をネット上から集
めていくと、本人の個人情報が復元され、匿名性が消えてしまうという
リスクはありますよね。
2ちゃんねる等で特定の人物に攻撃が集中した際、このようなアプロー
チで個人情報が晒されてしまうこともしばしば見る光景です。
次に来るネットの波に今から乗っておくには、「サードリアリティ」と
いうキーワードは覚えておいて損はないですよ。
posted by 吉澤準特 at 02:04
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業界裏話