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『外資系企業に住む住人の視点からIT業界の出来事を伝えます。』

以前好評いただいた『資料作成の基本』から図解作成だけにテーマを絞って抽出した本が2018年6月23日に発売となります。 https://www.amazon.co.jp/dp/4799106511

図解作成の基本
本書は「資料」ではなく「図解」の作成に特化しています。図解は、論理的にわかりやすい内容、感覚的に心地よい見た目が好まれます。図形のカタチ(フォーム)と配置(ポジション)で生み出される「要素のバランス」、色の使い分け(カラー)によって醸し出される「コンテンツの強弱」です。それらを「図解キューブ」というモデルで表し、その実践例をチャートとグラフの「図解パターン」として体系的・網羅的に整理しました。これらを「エグゼクティブ図解術」と私は呼んでいます。本書を図解作成のハンドブックとして、ぜひ使ってみてください。


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2008年12月18日

パワーポイントを紙芝居に貶めたのは誰なのか?
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「この会議資料が何を伝えたいのか全然分からない・・・・・」

そんな場面をあなたも経験したことがあるのではないでしょうか。

そもそも会議資料というのは会議の場で議論をスムーズに進めるために用意するものです。にもかかわらず、 会議の主題に合致するわけでもない図表やとりあえず貼り付けてみたようなグラフなど、 何の足しにもならない情報で溢れた会議資料のなんと多いことでしょう。

例えば、次に挙げているものは私がこれまでに見た「これはひどい」と思った資料の内容です。

・某SIerのシステム構築提案書で、システムの物理構成図とアプリケーション機能図がスライドに描かれているだけで、 システム運用業務の変化やユーザへの影響は一言触れてあるだけ。

この資料では、伝えたいと思っていることを文章に託すのではなくポンチ絵、図表、画面イメージで表現するに留まっていました。 資料に目を通しただけは理解できないというのは、語り部がいないと伝わらない、”紙芝居”のようなものでしょう。

パワーポイントで作られる会議資料が”紙芝居” に成り下がっている大きな理由は文化的背景に起因するところが大きいと言われています。

欧米人はローコンテクスト(言語中心)文化で日本人はハイコンテクスト(感情中心)文化だと評される通り、 日本人が作成する資料は言葉で十分に説明するのではなく、視覚的に理解することを主眼に置いたものになりがちであり、 例に挙げたような資料を作ってしまう人が多いのです。

特にワード文書やエクセル文書よりもパワーポイント文書にこの傾向が多いのは、 特に難しい操作も必要なくグラフィカルに資料が作れてしまうという製品の特性にあるからでしょう。

昨今、パワーポイントやKeynoteなどプレゼンテーション製品をことさら貶める発言を散見しますが、 単に資料の作り方が悪いだけであって、「匿名掲示板で問題発言が多発しているからインターネットは危険な存在だ」 と主張しているようなものです。

視覚的な理解を求めることは悪いことではありませんが、それだけに頼って資料を作成するのは良くありません。 よく考えてほしいのは「会議というのは何のために行うのか」ということです。

あなたが会議でプレゼンをするのは「何かを伝えるため」ではありませんか?  自分の考えを文章に表して正確に伝える努力をすべきなのに、 受け取る側の視覚的な理解だけを頼りにした資料を使って会議に臨むというのはおかしな話ですよね。

会議の本質を理解していれば、視覚的な理解に頼ったハイコンテクストな資料を作ろうとは思わないはずです。

会議資料の本質を見失わないように!

上記エントリーは以下サイトで本論を展開しています。会議資料を作成する守・破・離について触れておりますので、 会議資料を作ったことのある方は是非一度ご覧下さい。

『パワーポイントを紙芝居に貶めたのは誰なのか?』
http://enterprisezine.jp/article/detail/911

posted by 吉澤準特 at 22:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年12月12日

なつかしのブラウンモーニングレポート
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ブラウンといえば髭剃りで有名なところです。「ブラウンモーニングレポート」を毎朝のCMで目にした人も多いでしょう。IT業界ではデスマーチによって会社からほとんど帰れない生活を現在進行形で送っている人もいるかと思いますが、朝になると給湯室やお手洗いで髭を剃っている人は少なからずいるようです。

おそらく顔を洗顔する余裕も準備もないのでしょう、シェービングムースや石鹸を使って髭剃りをしている人は少なく、いきなりゴリゴリ電動髭剃り(電気シェーバー)をアゴにあてているのを目にすることが多いのですけど、剃刀負けをしやすい人には電気シェーバーというのは手軽に使えてとても良いですね。実は私もブラウンの電気シェーバーを持っているのですが、剃刀と同等のレベルで手軽に髭を剃れるので重宝しています。

話は戻りますが、ブラウンモーニングレポートって1981年から2003年まで22年間放送されていたのをご存知でしたか?そんな昔からやっていたのか!という驚きと、ここ5年は放送していなかったんだという軽い驚きを覚えた方、多いのでは?

それほどまでに私たちの間に深く浸透していたブラウンモーニングレポート、やはり根強い人気もあって2008年の7月からまた放映が復活しています。今は以下のバージョンのCMが流れているようです。

・エイサー祭りが行われた沖縄
・2009年で閉鎖が決まっている広島市民球場前
・古都・鎌倉の鶴岡八幡宮前

※ここにあります。
 → http://www.braun.co.jp/products/shaver/s7/

エイサー祭りで衣装を着たメガネの方がツルツル剃っている姿はなんだか新鮮な映像でした。


色々な人にモーニングレポートをしていますが、今回使ったブラウンシリーズ7という製品を使った人はいずれも「やさしく触れている」という感想を残しているのが興味深いですね。いったいどれだけソフトのさわり心地なのかとても気になります。私が持っている電気シェーバーは少し古いのでそんなにやさしい肌触りではないのですが、いったいどれだけ進化を続けているのでしょうね。

気になったので色々調べてみたら、このシリーズ7という電気シェーバーはブラウン史上初の“3段階深剃りモード”を搭載しているとのこと。これによってやさしい肌触りを実現しているのだそうです。シェーバーヘッドを肌にあてるだけで自動的に網刃が肌に密着するそうで、これが今までのシェーバーと格段に違っているポイントっぽいです。

近所の電気店に置いてある展示品、今週末にちょっと触ってきます。
[PR by ブログタイムズ]
posted by 吉澤準特 at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | リンク紹介

2008年12月05日

データセンターを巡るIT業界の三国志
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三国志といえば現在レッドクリフ(赤壁の戦い)が公開中ですが、三つ巴の争いというのはIT業界でも起こっています。

(PUEはグリーン大戦の戦場になる)
http://it-ura.seesaa.net/article/110718205.html

PUEというのはPower Usage Effectiveness、つまり電力利用効率性という意味になります。

多くの方はご存知無いと思いますが、実はデータセンターが電力会社から供給されている電力総量の一部分しかIT機器は使用していないのです。

データセンターには空調設備や照明、その他設備も多数ありますから、そこで電力を消費しているのだろうと考える方もいるかと思いますが、その考えは半分正しく、半分間違っています。

衝撃的な事実かもしれませんが、多くのデータセンターに供給される電力の半分以上は熱として発散してしまい、IT機器やその他設備まで到達さえしていないのです。端的に言えば次の一言です。

「データセンターの電気代は半分以上が無駄遣いである」


なぜこんなことになっているのか?

それはデータセンターに入ってくる電力を様々な電圧に変換したりする給電経路の各所で電力が熱に変換され(発熱して)しまうからです。夏の暑い日にコンビニでカキ氷を買って、それを家まで持ってかえったら半分溶けていたという状況に似てますね。

※詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧下さい。
http://www.apcmedia.com/salestools/NRAN-72754V_R0_JA.pdf

前述の電気代の無駄遣いレベルを指標化したのが「PUE」なのです。PUE=1.0の状態が、100%の電力消費をIT機器に回していることを表し、如何にして1.0に近づけるかがデータセンター事業者の目標になっています。

IT業界のグローバルトップベンダーはデータセンター事業者も兼ねており、リーディングカンパニーを狙って熱い攻防が繰り広げられているのが2008年末の状況です。

IT業界のSIerの間では、IBM、HP、Sunが代表格です。モジュラー型のデータセンターを売り出しているという共通点があり、グリーンITを積極的に推進している存在でもあります。

グリーンITの三国志で表すなら、IBMは魏、HPは呉、Sunは蜀といったところでしょうか。※Sunが蜀というのは異論がないでしょう(笑

そして外から迫ってくる脅威として、MicrosoftとGoogleという存在も忘れてはなりません。どちらもPUEを1.2まで下げようと目論む非常に野心的な存在です。

以下に面白いデータがあるので興味のある方はどうぞ。

http://www.greenm3.com/2008/10/microsoft-blog.html
http://www.greenm3.com/2008/10/suns-software-l.html
http://www.greenm3.com/2008/10/google-uncloaks.html

posted by 吉澤準特 at 16:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

PUEはグリーン大戦の戦場になる
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データセンターに関して最近、非常にたくさん大いに読んでいるのですが、明確になっていることはPUEがたぶん何人かの産業の大物の間の新しい戦場であるだろうということです。

非常に基本の用語で、PUE(Power Usage Effectiveness)はデータセンターに入ってきた電力と最終的に使われた電力の比率です。 理論上の理想はもちろん1.0です(あなたが少しのエネルギーも漏洩、つまり横漏れしていないことを意味します)。 マイク・マノスが、これがすべて彼と私たちのGFSが作品を組にする「それの工業化」の一部であると指摘するとき。 いくつかの相当数に応じて、Googleと Sunは最近ともにPUEに関してリリカルになっています、特に1つのデータセンターで1.13のPUEを引用するGoogleから。 本当に、非常に印象的です。

http://www.greenm3.com/2008/10/yes-pue-is-the.html
posted by 吉澤準特 at 13:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目記事





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