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『外資系企業に住む住人の視点からIT業界の出来事を伝えます。』

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図解作成の基本
本書は「資料」ではなく「図解」の作成に特化しています。図解は、論理的にわかりやすい内容、感覚的に心地よい見た目が好まれます。図形のカタチ(フォーム)と配置(ポジション)で生み出される「要素のバランス」、色の使い分け(カラー)によって醸し出される「コンテンツの強弱」です。それらを「図解キューブ」というモデルで表し、その実践例をチャートとグラフの「図解パターン」として体系的・網羅的に整理しました。これらを「エグゼクティブ図解術」と私は呼んでいます。本書を図解作成のハンドブックとして、ぜひ使ってみてください。


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2009年05月29日

あなたのキーボード、もっともテカテカしているキーはどれだ?
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何十年も使い込んだ土鍋は、鍋自体に旨みが染み込んで、ダシを取らずとも深い味わいがすると言われています。

※美味しんぼで海原雄山がそう言っていた気がします。

同様に、私達が普段から使っているPCキーボードも長らく使っていると、その表面に指の脂が次第に染み込み、 何とも言えないテカテカな様に変化してゆくのです。

普段から仕事でPCに触れている人はもとより、ワンストロークで地道に打つのをモットーとしている人にも、 親指キーボードに慣れすぎて普通のキーボードに戻れない体になっている人でさえも、 キーボードのどこかしらのキーは指の脂がしみこんでテカテカしているのではないでしょうか。

私の場合、テカテカしているキー第1位は「N」キーでした。

日本語入力するときに最も頻繁に出てくるのが「ん」だからなのだと思います。アルファベットの入力でも結構使うところですよね。

以下、このようなランキングになっています。

2位: 「A」
3位: 「Enter」
4位: 「Alt(左側)」
5位タイ: 「S」「F」「E」「I」「O」「Space」

私はワードやパワーポイント、エクセルで文章を入力する機会が多いため、自然言語で使用頻度の高い文字、 または変換に利用する特殊キーのテカテカ具合が進んでいるのでしょう。

皆さんのキーボードはどの文字キーがテカテカしていますか?

posted by 吉澤準特 at 00:15 | Comment(6) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月27日

IT業界が詐欺師集団と言われる理由
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最近、私が関わっているプロジェクトではシステム開発ベンダーの選定とハードウェア、ソフトウェアの調達を行っているのですが、 某巨大SIerのあまりにもひどい金額の丸め方に辟易する日々を送っています。

基幹系システム、特にホスト絡みの調達を経験されている方は、その不透明な提案金額に苦労した経験をお持ちではないでしょうか。

今でこそオープン系の開発案件は透明度が増してきましたが、数年前はこれさえも不透明な金額で契約がなされていました。 このことを理解するのに最適な記事を4年前のCIOマガジンで見つけたので抜粋します。


『同社(ある大手製造業)は、コンサルティングからアプリケーション開発に至るまでの全工程を、大手ITベンダーに委託していた。 それまでのフェーズ(約1年間)で、同社は数千万円をそのベンダーに支払っていたのだが、 開発段階に入るに際して出された見積もりは十億円を上回る金額であった。この見積もりを承認し、発注を担当する購買部では、 この十数億円の妥当性に疑問を持ったのである。

しかし、システム開発の工数の妥当性も、SEの単価の相場も、 購買部では評価するすべがない。情報システム部に確認しても、それぐらいだと言われると返す言葉を持っていない。そのときに購買部が発した 「情報システム部は、まるでベンダーの手先のようだ」という衝撃的な言葉は、今でも耳から離れない。

かくして、開発フェーズの見積書を客観的に評価することと相成ったが、 購買部から見せてもらった見積書は、「システム詳細設計一括:○億円、ハードウェア一式:○億円……」といった様式の、 驚くほどずさんなものであった。』
(CIOマガジン:SIerを取り巻くこれだけの不満)
 → http://www.ciojp.com/contents/?id=00002477%3Bt=12

ひどいですよね。でも私が今出くわしている案件もこれと同じレベルです。 こんな見積りを押し通そうとしてくるベンダー担当者には参ってしまいますが、私の場合は幸い、 様々な指標や比較対象を手元に用意しているので、なんとか費用を分解して提示してもらえそうです。

しかし、そういったデータが手元に無く、ベンダーがもっともらしくプレゼンをしてしまえば、 調達にあまり詳しくない担当者は抵抗する術もなく言いくるめられてしまうことだと思います。

2009年現在であれば、オープン系システムの見積りに必要な客観的な指標はいろいろと公開されています。 CPUスペックや一般的な可用性ポイント、作業工数やその割合など、JUASを初めとするいくつかの機関を調べればすぐに分かります。

しかし、ホスト導入に関する客観的な指標というのは、開発生産の観点でファンクションポイントやライン当たりのステップ数、 MIPSなどを用いて比較することしかできません。こういったデータはなかなか一般公開されないことに加え、 基本的にホストシステムはオーダーメードが基本になりますから、それも当然だと言えましょう。


ベンダー側からすると、単価を開示することは企業競争上、譲歩できないポイントだと主張するところもあるかと思いますが、 一般的な単価が公開されているこのご時世では、いつまでもそういった秘密主義を続けていると、 競争力云々の前に顧客からの信頼を失うことになるでしょう。

はてなダイアリーではこのような指摘をしている方がいます。

(日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか)
 → http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20090201/1233493964

競争原理と淘汰のメカニズムが十分に働いていない理由を簡単に紹介しておきます。

『結局のところ最終的にサービスを受ける企業側にきちんと下請けを評価する能力とノウハウがないことが一因としてあげられる。 担当者が無能とかそういう単純な議論ではなく、 流動性を保つためにそういうことができる機能を外だしせざるをえなかったというのが実情だろう。

(中略)

今親密に付き合っているパートナーと一緒に開拓するのではなく、 ターゲットとなる商圏で既に顧客とリレーションのできているパートナーを探すほうがパートナー戦略としては正しい、との話を聞いたが、 確かに日本において既存の取引関係を短期的な経済合理性だけで突き崩すのは難しい。』

たしかに過去の付き合いを重視するクライアントは多いですが、それを当たり前と思いすぎているベンダーは、この先、 生き残っていくことは難しいでしょうね。

ただし、国を商売相手にするなら、また別の話ですがね。
(皮肉です)

 

posted by 吉澤準特 at 02:47 | Comment(10) | TrackBack(0) | 業界裏話

2009年05月25日

相手を逃がさない2つの交渉テクニック〜根回しで議論を有利にすすめる
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会議では、議論の落しどころとして、意見が対立する人々の妥結点を見出すことが重要になります。でも、 どうせならできるだけ有利な状態に持っていきたいですよね。

このとき役に立つのが交渉学のBATNA(バトナ)という考え方です。

BATNAとは、Best Alternative to a Negotiated Agreementの略で、 最初に提示した条件で交渉が決裂した時に採用する最も良い代替案という意味です。一言で表現するなら「次善の策」でしょうか。

交渉学では、相手のBATNAを知って対策を立てることで、BATNAを使えない、もしくは使っても意味が無い状況に持っていき、 自分を有利な立場に置くことを考えますが、 ファシリテーターにとっては意見が対立する人々の間を取り持って議論をまとめるためにBATNAを使います。

例えば、次のようなシチュエーションを考えてみましょう。

『営業部門のA課長はどうしても取りたい案件があり、開発部門で発言力の あるB主任に引き受けてもらいたかったが、B主任は、 この案件によって 開発部門の作業負荷が高まり、デスマーチになる可能性が高いと判断し、  3ヶ月の納期延長が認められなければ引き受けないと突きかえした。

B主任は、この案件を引き受けることは可能であったが、この案件がダメ になっても現在取り組んでいる別案件の仕事でしばらく忙しいので、 当面の仕事には困らないが、A課長が納期延長に1ヶ月でも応じてくれれば、引き受けても良いと考えていた。
 
一方のA課長は、B主任が納期の2ヶ月延長で妥協してくれるなら何とかクライアントを説得してみようと思っていたが、 どうしても3ヶ月延長を主張するなら、今回は案件を諦め、今後はB主任に仕事を回すのをやめようと考えていた。』

交渉が成立しなかった場合の選択肢がBATNAですから、このケースでA課長とB主任のBATNAを整理すると次のようになります。

 A課長のBATNA:
   「今回は案件を諦めるが、今後はB主任に仕事を回さない」
 B主任のBATNA:
   「今回は協力せず、別案件の仕事に集中する」

議論の落としどころを見つけるためには、双方のBATNAを無効化して議論のテーブルから逃げられないようにすることが重要です。 このケースでは、A課長とB主任のBATNAを無効化するならば、次のような状況に持っていく必要があります。

 A課長のBATNAを無効化:
   「今後もB主任に仕事を依頼せざるを得ない状況を作る」
 B主任のBATNAを無効化:
   「別案件の作業負荷を下げ、A課長の依頼を断る理由をなくす」

1つ目は、特定領域の開発は全てB主任が絡むようにするといった方法が考えられますし、2つ目は、 B主任と開発部門が担当する一部業務を別の人間に付け替えることで実現できるでしょう。 こういったアクションは事前に様々な調整が必要になりますから、それを根回しで対処するのです。

こうすると、A課長もB主任も議論から逃げる理由を失うので、あとはお互いが譲歩できる範囲で刷りあわせを行うことになります。 ここでZOPA(ゾーパ)というものを考慮します。

ZOPAとは、Zone Of Possibe Agreementの略で、交渉学では交渉可能価格帯という呼ばれているものですが、 ここでは「譲歩による合意が可能な範囲」と理解して下さい。

B主任は納期の延長が1ヶ月でも認められれば受注しても良いと考えていました。つまり、 B主任のZOPAは納期の1ヶ月以上の延長になるわけです。

一方、A課長は2ヶ月程度の延長ならクライアントに嫌な顔をされても何とか説得できると踏んでいたとしましょう。すなわち、 A課長のZOPAは納期の2ヶ月延長までです。

ということは、納期延長が1ヶ月以上2ヶ月以内であれば両者が合意できることが分かります。

一方で、A課長、B主任ともできるだけ良い条件を通したいとも思っています。このとき、自分のZOPAを相手に知られてしまえば、 相手は自身のZOPAと照らし合わせ、最も自分が利する選択肢を主張するでしょう。

事前にBATNAが潰されていれば、相手は交渉に応じざるを得ません。そうなると、無駄な駆け引きで会議の時間を浪費し、 時間切れに達しなければ結論が出ないという不毛な状況に陥ることもあり得ます。

もしファシリテーターが意見対立者それぞれのBATNAとZOPAを探り当てることができていれば、 皆が納得できる折衷案を速やかに合意することができるでしょう。

※詳細はEnterpriseZine連載の記事をご覧下さい。
http://enterprisezine.jp/article/detail/1417

 

posted by 吉澤準特 at 02:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目記事

2009年05月24日

どうして仮想化ツールで現場が混乱するのか?
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仮想化技術を使っているシステム運用の現場はかなり増えていますが、今まではベンダーが語るメリットばかりを信じて突き進んできたところが多かったのではないかと思います。しかし、だんだんと次のような声を聞くことが増えてきました。

「仮想化技術を入れて余計に混乱した・・・」

ネットワーク分析ソリューション・ベンダーである米国Network Instruments(NI社)が、Interopの会場を訪れたネットワーク・マネジャー、技術者、IT担当役員ら120人を対象に、組織がサーバやデスクトップ・システムの仮想化技術をどのように利用しているのかをアンケート形式で聞いたところ、仮想化技術のメリットよりもデメリットが大きかったと回答した人が55%を占めたとのこと。

 → http://www.computerworld.jp/topics/vt/146531.html

以下はNI社の製品マネージャーの言葉です。

「仮想環境に重要なネットワーク・サービスを移行させた企業はかなり多い。しかし、多くの組織が適切な監視ツールを導入していないという現実には驚かされる。適切なツールがないとアプリケーションのパフォーマンスが不必要に低下し、ネットワーク管理チームが問題解決のため何時間も作業をしなければならなくなる。」


適切な(仮想化)監視ツールの重要性に気付いているシステム現場の人間は多いのに、どうして適切なツールを導入していないのか?その原因はどこにあるのでしょうか。そもそも適切なツールというものをベンダーが提供していなかったのか、それともシステム担当者が十分吟味せずに採用を決めてしまったのか。

少なくとも、今後の仮想化製品導入の判断ポイントは、どれだけ管理性の高い監視ツールを使うことができるか、ということだと断言しましょう。実際、Xenを提供するCitrixでは、Xen本体のライセンスで収益を上げるよりも、それを管理するためのツールの使用料で食べていくことを考えています。

「これまでCitrixは、簡易版の「XenServer Express Edition」を無料で提供してきたが、新たに無料化するXenServerでは、マルチノード管理、複数サーバーでのリソース共有などの機能が利用できるという。また、ラボ自動化、動的プロビジョニング、「Cirtix StorageLink」を利用したストレージ統合、ワークフロー・オーケストレーション、高可用性などの高度な機能は、Essentialsで有料で提供する。」
 → http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/foreign/2009/02/24/14990.html


今後、あなたが仮想化導入で泣きをみないために、管理製品のリサーチは入念に行うことをオススメします。
posted by 吉澤準特 at 11:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月17日

「情報公開のルールを破った」とタコ殴りに遭うマイクロソフト
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良かれと思ってやったことが裏目に出ることってありますよね。おそらく今回のマイクロソフトはまさにそうだったのでしょう。

簡単に言うと、「パワーポイントの脆弱性が見つかったので、Windows版の修正パッチを発表したら、犯罪者の仲間呼ばわりされた」 ということです。

従来、セキュリティ修正プログラムをリリースするまで関連情報を一切公開しないというのが暗黙のルールだったそうですが、 今回のマイクロソフトの対応はそれに違反しているとのこと。

以下のメッセージをもってセキュリティアナリスト、 フランツェン氏がマイクロソフトを非難しているとコンピューターワールドで述べられていました。

『「Office for Mac 2004」と「Office for Mac 2008」にも同様の修正プログラムが必要とされているにもかかわらず、 MicrosoftがWindows版のほうを優先して修正プログラムをリリースしたことで、脆弱性の詳細が公になってしまった。これは、 責任ある情報公開というルールに反する行為』
http://www.computerworld.jp/topics/ms/145590.html

ISCに掲載されている原文はこちら。
http://isc.sans.org/diary.html?storyid=6379

マイクロソフト・セキュリティレスポンスセンターの責任者は次のように回答しています。

『エクスプロイトのサンプルを分析しても、 Mac版のエクスプロイトは作れないということがはっきりしていた。Mac版のセキュリティ・ アップデートが完成するまでWindows版のリリースを伸ばすことはしたくなかった』

ちなみにISCに掲載されているオンライン投票では次のようになっています。
https://isc.sans.org/poll.html?pollid=262&results=Y

・Mac版のパッチを無視したのは無責任 : 47%
・同社は最良の判断を下した : 4%

ステークホルダーの動きをよく考えて行動しなければならないことを再認識させられた出来事で、 何でも手早く提供すれば良いというわけではないという話でした。

posted by 吉澤準特 at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目記事

2009年05月15日

ちょっと泣ける動画:有名人が地球を救う名セリフ
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恥ずかしながら泣けました。特にカンニングの下りがリアルすぎて・・・
posted by 吉澤準特 at 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然コメント

日本のIT企業が雑魚である理由
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刺激的なタイトルの記事をアルファルファで見つけました。 そのなかで辛辣ではあるが的を射ている意見がいくつかあったのでピックアップします。

  • 結局、PGの上がりはSEルートで明確な道を分けたせいで、要求を要件に落とせるのはいるが、設計者がいない。 OO設計なんてそれこそ上から下まで、経験し尽くさないと出来ないため、日本にその技術者がいない。 単純にインタフェースだけ決めて個人に投げるから。個人の力量次第で出来がバラバラ。 詳細設計のドキュメントを作らなくなったのはまさにそれが理由。

    基本設計に、出力項目とテーブルのカラム名しか書いてない。単純なWebアプリでフレームワークで相当な階層構造なんだから、 出力項目とカラムが結びつくわけないだろう。

    糞システムなおかげで保守が発生し、保守性がない糞のおかげでリプレースが発生することで、飯が食える。

    これがシステム開発の真理
  • 海外じゃ基本設計レベルで、
    概念上のエンティティと、詳細なエンティティやライフサイクルを書く。だからそもそも詳細設計なんていらない。 ていうかDBの方が後になる。

    日本じゃDFDで要件定義して、DB考えて画面とデータ結びつけた基本設計と、 糞ソースから自動生成した誰の役にも立たないJavaodcが詳細設計。
  • 日本のIT企業には不思議な会社があってな。エンジニアが一人もいないんだ。全員が営業。で、何をやっているのかというと、 自分とこより大きいSIや同等規模の会社からくる「案件票」っていう紙を他の会社に回すのが仕事。紙を回すと、 その紙がまたいろんな会社を巡りめぐって最終的に「この案件にこの人を投入しよう」という事になる。 すると一番最後に紙を受け取った会社のエンジニアが紙を回したのと逆順に会社に面接していって、 最終的には大手のプロジェクトに投入される。

    IT業界は、案件情報と人間を転がすだけのブローカーが跋扈してる暗黒世界だ。
posted by 吉澤準特 at 03:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月14日

コンサルもSIerもいらない、内製志向のユーザ企業
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数年前から「戦略的パートナー」という表現がよく使われるようになりました。ITという道具をうまく使ってビジネスを成長させるため、IT戦略から運用までを一貫して扱うベンダーやコンサルが流行らせた言葉です。

その結果、現在では多くの情報システム部門で戦略的パートナーと言えるベンダーやコンサルを見かけることができます。

そもそもこの言葉が流行った背景には、企業のビジネスが急拡大するスピードに社内の人材だけでは対応することが難しくなったという事実がありました。

ですから、そもそも社内に十分な人材がいるのであれば、戦略的パートナーという存在は必要はなく、全て自分達で判断すればいいだけの話なのです。

さらにもっと言えば、パッケージとして提供されている業務アプリケーションや運用管理製品なども、やろうと思えば自分達で作ることもできるのですから、大半を内製で賄うことだって可能です。

思い返せば、15年以上前はそうやってスクラッチからシステムを素早く構築することを当たり前にやっているところばかりでしたが、今では出来合いの高価なアプリケーションを購入して賄うことが増えていませんか?


この点を省みて、原点に回帰した企業があります。それが無印良品で知られる「良品計画」です。

EnterpriseZineで紹介されていましたが、同社ではユニゲージ開発という手法で、業務に必要な機能のうち、カスタマイズで実装する部分はほぼ全てをLinux標準シェルスクリプトで実装しているそうです。

 ・主導権を握るのは、突き詰めていくと内製化をせざるを得ない
 ・独自性の強い業務は、どれほど優秀なベンダーでも作れない
 ・速いことが全ての諸問題を消し去った
 ・間違っていてもいい、すぐに直すことができるので全く問題ない
 ・システムの目的を示すことは自分たちにしかできないこと

これはいずれも良品計画の情報システム部長の言ですが、内製率を極限まで高めた組織の言葉には重みがあります。


マズローの至言である「もしあなたが持っている唯一の道具が金づちならあなたは全ての問題を釘として見るようになる。」という言葉を先日ブログで紹介しましたが、この事例から何を感じるかは人それぞれでしょう。

 → http://it-ura.seesaa.net/article/118898181.html

あなたがユーザ企業のIT担当者なら、「コア業務に係るITの内製率を高めることが競争力の源泉になる」と感じるかもしれません。

コンサルならば、「内製する力を育てるところに商機がある」と洞察する人がいるのではないかと思います。

SIerならば、「速さに強いアジャイル開発プロセスを大々的に展開する時期が到来した」と考え付く人もいそうです。


少なくとも言えることは、ユーザの無知に付け込んで利益をむさぼってきたベンダーにユーザ企業は愛想を尽かそうとしています。

ホストサーバの料金明細が出せない、といって要求を突っぱねるメインフレーマー、見た目上のコスト単価を高めるために頭数を水増しするSIer、机上論に終始するコンサル。

身に覚えがある方は姿勢を改める機会かもしれません。

posted by 吉澤準特 at 19:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話

2009年05月13日

「サーバ移行」と「サーバ移設」の使い分け
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先日、「移行」と「移設」という用語の使い分けがごちゃ混ぜになっている設計文書を見かけました。

移行とは、ある状態から別の状態に遷移することを指しますが、移設とはあるモノを別の場所へ移し変えることを指します。

例えば、サーバ上のアプリケーションにほぼ手を加えずにそのまま別の場所に移動させる場合は「サーバ移設」ですが、 旧アプリから新アプリへの稼動切替が起きるならば「サーバ移行」になるはずです。

微妙なのは、「サーバ移転」という表現。私は使ったことがありませんが、検索するとかなり出てきます。

サーバ移行 :2250000件
サーバ移設 : 104000件
サーバ移転 : 954000件

移転の方が移設よりも扱うものが大きい気もしたのですが、データセンター移転/データセンター移設のいずれも用いる表現なので、 この解釈は違う気がしてます。

別に厳密に追求する話でもないのですけど、用語のブレがちょっと気になったので書き記しておきます。

posted by 吉澤準特 at 03:12 | Comment(1) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月08日

もしあなたが持っている唯一の道具が金づちなら、あなたは全ての問題を釘として見るようになる。
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アブラハム・マズローの至言であるこの言葉は誰にでも当てはまる話だと思いますが、IT業界に当てはまると次のようになりますかね。

例えば、つぎはぎ的なシステム開発で保守運用が肥大化している状況を解決する際、解決策を考える人の立場によってアプローチは異なるでしょう。

・プロジェクト管理を行うベンダーなら:
「原因はプロ管によるガバナンスが行き届いていないからだ。要件定義プロセスを標準化しよう。」

・システム開発を行うベンダーなら:
「原因はコーディングルールが統一されていないからだ。開発標準を策定しよう。」

・運用を行うベンダーなら:
「原因はなし崩し的に作業依頼の受付がされているからだ。変更管理プロセスを徹底しよう。」


どれも自分が最も得意とする物差しだけで解決しようとしていますよね。同じように、その提案を受ける側の人々(IS部門など)も自分の経験に照らし合わせて、それに合ったものだけを受け入れる傾向にあります。

『もしあなたが持っている唯一の道具が金づちなら、あなたは全ての問題を釘として見るようになる。』

自分の道具が何であるかを正しく認識すると、違う道具の使い方も意識できるようになるでしょう。あなたは自分の道具は何か理解してますか?
posted by 吉澤準特 at 15:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月07日

なんとかしてほしいこと:セキュリティ製品のカタログスペックにある誇大表現
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IT製品を導入する際、カタログスペックを参考にする人はどの程度いるのでしょうか。ニッチな製品でもないかぎり、直接ベンダーに問合せて他社比較資料などを取り寄せて検討するのが最も確実なのは、そもそもカタログスペックが理論値過ぎて参考にならないからです。

TechTargetの記事に「カタログ通りのパフォーマンスが出せた」ことがさも凄いことであるかのように書かれていますが、そういった状況自体が悪い意味で凄いですよね。

『農林水産研究情報総合センターは研究用大規模ネットワークへの導入に当たり、2007年9月からデモ機による評価テストを実施。FortiGate- 3810Aは同時接続20万セッション、ファイアウォールスループット37Gbps、VPNスループット19Gbpsといったスペックを持つが、 MAFFINの運営スタッフによると「カタログ通りのパフォーマンスが出せた」ことが選定の決め手になったという。一般にセキュリティ装置のカタログスペックは理論値やテスト用環境での検証値であることが多く、実環境でスペック通りの性能が得られることは少ない。』
 → http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0904/28/news02.html

性能値を厳密に測定することが難しいことは良く分かっていますが、それにしても何らかの指標が欲しいです。CPUで言えば、SPECのように同じ条件でスループットを測定するなど。

IT業界全体が公正取引委員会の指導を受ける日がいつか来る気がします。
posted by 吉澤準特 at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月06日

すぐできる、「IT業界で楽しく仕事をするための10カ条」のスタートアップアクション
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少し前ですけど、@ITに「IT業界で楽しく仕事をするための10か条」 というものが掲載されていました。

良い内容ですが、おそらくこういった記事を必要としている人にとって重要なのは「とりあえず何から始めればいいの?」 ということだと思うので、今すぐに始めるためのスタートアップアクションを即興で考えてみました。

・其の一、本や雑誌を買って読むべし
 →書店に行こう

・其の二、分からないことは、なるべく自分で調査するべし
 →ホームページ(ブラウザ開始ページ)をGoogleに設定しよう

・其の三、お気に入りのWebサイトを見つけて読むべし
 →RSSリーダーをインストールして気になるサイトを購読しよう

・其の四、社内外に向けて情報発信するべし
 →はてなの匿名ダイアリー(増田) に書いてみよう

・其の五、勉強会やセミナーに出席するべし
 →まずはOracleのオンラインWebセミナーを見てみよう

・其の六、専門家であるべし、さらに多くの“基本”を網羅的に知っておくべし
 →分からない用語と「基本」の2つのフレーズで検索しよう

・其の七、誰が何を知っているのか、人的ネットワークを広げるべし
 →上司や同僚の名前と得意分野をExcelでリスト化しよう
 →他の人にも書き込んでもらおう

・其の八、自分のコンピュータと気に入った新しい携帯電話を持つべし
 →ヨドバシカメラなどの大手家電量販店で店員に相談しよう

・其の九、1つのプログラミング言語だけではなく複数の言語を使いこなすべし
 →とりあえず言語の一覧と特徴を調べてみよう

・其の十、適切なメモを取るクセを付けるべし
 →ポストイットを買ってこよう

第一歩としてはこれくらいのレベルですかね。

posted by 吉澤準特 at 20:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月04日

mixiのSEコミュ最大手が管理人選挙で揉めている件について
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前にも紹介しましたが、mixiのシステムエンジニアの部屋コミュニティの管理人選出選挙が前にも増して混迷の色合いを強めてます。

このSEコミュニティは10000人強のグループで、現在6人が管理人に立候補しています。 大方の選挙方針とスケジュールは4月下旬に決まっていたはずなのですが、5月手前くらいから「同意できない」と主張する人々が現われ、 現在も話し合いが続いています。

「会議は踊る、されど進まず」というコピーが思わず頭に浮かんでしまったほど、議論は堂々巡りになっています。

叩き台案を出したT9さん(以下、登場人物は全て仮称)の意見とそれに対する反論を簡単に整理すると次の通り。


■T9さん(選挙管理役)の叩き台案
・有効最低投票数 :155票(コミュ人数の3%における過半数)
 →大規模コミュのアンケートは3%前後になりやすいとの情報に拠る
・投票期間 :5/9-5/12(1次)5/14-5/17(決戦投票)
 →根拠としては、以下の3つを条件としている
  (1)大型連休中(5/2〜6)は投票期間に含めない
  (2)投票期間に土日を含める
  (3)ある程度の期間を確保するため
・5500票(過半数)を獲得した人がいれば即決定

■SVさん(コミュ参加者)の意見
・有効最低投票数 :
  事前に投票予定確認アンケートで総数を調査して判断
 →根拠ない憶測で見積もりをするのはエンジニアとして不適切
・投票期間:5/6-5/11(1次)
 →連休中も投票期間に重なることで
  連休明けから忙しくなる人にも対応でき、
  解決とオープンを1日前倒しにすることができる

■KZさん(コミュ参加者)の意見
・有効最低投票数 :
  事前に投票予定確認アンケートで総数を調査し、その数の8割
  もしくは4000人(コミュの40%)
 →推測でアクティブユーザー数を決めないでほしい。
  でなければ、コミュニティの総意と言う言葉は使わないでほしい
・投票期間 :特に反論無し

■KTさん(コミュ参加者)の意見
・有効最低投票数 :09年中のコミュ書込ユニークユーザ数から判断
 →調べてみると320人だったので、それを母数と考える
・投票期間:ASAPで開始して5/11頃まで
 →投票機会を増やすなら投票期間を長くすれば良い


ちなみに、選挙管理役の方の仕切りに明確に不満を表明しているのは片手で数えるくらいの人数であり、 特に主張が強かったのが上記に挙げた方々です。それ以外の人(コミュの99%以上の人々)はROMか無関心のいずれか。 関連するアンケート結果を踏まえると、ROMでさえ200人前後しかいなさそうです。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41906770&comm_id=8128

この状況を見て、あなたなら何を思いますかね。

 

posted by 吉澤準特 at 03:02 | Comment(6) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月02日

コミュニケーション力の不足は”国語会話”という科目の偏差値が低いと考えよう
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はてな匿名ダイアリー(通称、増田)の「面と向かってお礼を言わないのって普通?」とそれに続く 「コミュ能力上昇を目指してはいるけれど」を読んで少し思うことを書きます。

※便宜上、Aさん/Bさんと呼称します。


■Aさん「面と向かってお礼を言わないのって普通?」
http://anond.hatelabo.jp/20090501193134

『酔いつぶれた女性がとても一人で帰れそうにないため半ば強引に一万を持たせ、 タクシーに乗せ、帰宅した。メールでお礼は来て、それ自体は好印象だったが、 その後会社で面と向かってもう一度改めてお礼しに来てくれるかと思ったらしてくれなかった。社会人たるもの、 感謝はメールだけで済ませず面と向かって言うべきではないだろうか?なので示唆してみたところ、彼女は無言で一万を返してきた。 そうじゃない、と怒ったが、結局僕の真意は伝わらなかった。』

 

■Bさん「コミュ能力上昇を目指してはいるけれど」
http://anond.hatelabo.jp/20090502204506

『(上記エントリーを受けて) 私も気づかないだけで周りの人にKYって思われてるかもしれない。うまく会話できないし、気はきかないし(ビールが減ってたら継ぎ足すとか、 そういうことに気づけない)、面白くもない。非モテ非リアなりに一人上手を目指すか、人と交流して自分を鍛える道を選ぶか。 コミュ能力を鍛えるのは、私にとって学校の勉強より難しいわ。』


ありきたりな書き方をするなら、「世の中には2種類の人間がいる、行間を読み取って行動する人と行動しない人だ」 ということでしょうが、そこには当人の資質(ケイパビリティ)も大きく関わっているわけです。

コミュニケーション能力と学校の勉強を引き合いに出した発言をBさんがしていますよね。 この2つを比較すること自体にナンセンスさを感じる人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。英会話と英語(読解) を別々の科目として学ぶ高校は多いと思いますが、これって日本語も同じなんですよ。

英語(読解)と同じ位置づけになるのは現代国語ですけど、英会話と同じ位置づけの科目も存在し得るはずなのに、学校にはありません。

仮にこの科目を「国語会話」と名づけるならば、 Aさんはきっと国語会話の偏差値が50(平均)を超えていて、Bさんは50を下回っているのでしょう。

 

さて、ここで少し話を変えます。

あなたは数学の偏差値が60だったとします。一方、知り合いの偏差値は40。 その知り合いが偏差値50を超えるような三角関数の問題を持ってきて「分からないから教えて欲しい」と頼んだとしたら、 あなたはどんな感情を抱きますか?

「これくらいの問題、普通分かるだろ?」

そう感じる人はきっといるでしょう。そして、今回の匿名ダイアリーの場合、国語会話という勉強においてAさんがそうだった。 国語会話の勉強ができない人を見下していると言われても仕方ないかもしれません。

一方、Bさんは国語会話の勉強を今までしてこなかったから苦手科目だったのですね。国語会話は学校では自習扱いの科目だから、 これまで勉強の仕方がよく分からなかったのでしょう。でも勉強する熱意があれば偏差値は上がります。勉強方法は、 国語会話の偏差値の高い人から直接教わるのが一番早いでしょうね。そして反復練習をすること。このあたり、英会話と一緒です。

 

コミュニケーションスキルが無いことが人間力の欠如であると捉える傾向がありますけど、 単に国語会話という科目が苦手だと捉えてしまえば、それほど感情的になることもないと思うのですけど、どうでしょう?

発想を転換するというオズボーンのチェックリスト (「その発想はなかった」 と言わせる技術を身につけよう)をちょっと適用してみました。

 

posted by 吉澤準特 at 23:11 | Comment(3) | TrackBack(0) | 徒然コメント

絶対に読んでほしい本「さあ、才能に目覚めよう」
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ビジネス系の自己啓発本が巷に多く溢れる中で、最近、これはとても面白いと思った興味深い書籍を見つけました。

既に発刊されてから8年も経っていますが、「7つの習慣」(http://it-ura.seesaa.net/article/117318575.html)宜しく、まったく色褪せていないです。むしろ、ある程度社会経験を積んだ方が真摯に内容を受け止めることができる分、さらに有益かもしれません。

その書籍は「さあ、才能に目覚めよう〜あなたの5つの強みを見出す、活かす〜」(マーカスバッキンガム&ドナルド・栗布団)といいます。


書籍を購入するとオンライン強み診断を受ける権利(パスコード)が付いており、そのパスコードを使って以下のサイトから自分の強みを調べることができます。

(ストレングス・ファインダー)
 → http://sf1.strengthsfinder.com/ja-jp/homepage.aspx

ストレングスファインダーでは、全部で34の資質から自分が持つ5つの資質を知ることができるのですが、これがとてもすばらしい。なるほど〜と頷けるものが多いですが、その切り口が斬新で分かりやすいのですよ。

どんなものがあるか、これは調べればすぐに分かるので34の強みを以下に列挙しておきましょう。

アレンジ/運命思考/回復志向/学習欲/活発性/共感性/競争性/規律性/原点思考/公平性/個別化/コミュニケーション/最上志向/自我/自己確信/社交性/収集心/指令性/慎重さ/信念/親密性/成長促進/責任感/戦略性/達成欲/着想/調和性/適応性/内省/分析思考/包含/ポジティブ/未来志向/目標志向


私のストレングスは、最上志向/自我/コミュニケーション/社交性/適応性でした。

参考までに、私のストレングスのひとつでちょっと変わった資質である「最上志向」に関する解説を一部抜粋しておきます。

『優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。平均以上の何かを最高のものに高めるのも、同じように多大な努力を必要としますが、はるかに胸躍ります。自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みはあなたを魅了します。あなたは自分の弱みを嘆きながら人生を送りたくありません。それよりも、持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考えます。 』


実際には資質ごとにもっと詳細な解説がそれぞれ出てきます。それと書籍の内容を照らし合わせながら、自分の強みを積み上げていくことが本書の使い方になるでしょう。

これまでの自分を噛み締め、今の自分がどのような立ち位置にいるかを理解し、これからの自分に何を求めていくのかを考えることができる良書だと断言できます。

強み診断は本書を購入しないと受けることができませんから、できれば図書館で借りるよりは本書を購入することをオススメします。

というか、うまい商売だなぁと、こっち方面でも関心しました。次に書籍を出すときには私も見習いたいです。

posted by 吉澤準特 at 07:42 | Comment(4) | TrackBack(0) | 徒然コメント

2009年05月01日

中国政府に劇場版ジャイアンのような理性を見た: 電子輸入品に対するソースコード開示要求を撤回
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数日前、中国のソースコード開示強制に関するニュースが世間を駆け巡りましたが、 その無茶苦茶すぎる内容に中国自身が気付いたのか、ついに方針を転換する旨が当局から発表されました。

『 中国政府が外国からの電子機器を輸入品に対してソースコードの開示を義務付けることを盛り込んだ 「ITセキュリティー製品の強制認証制度」を実施直前になって撤回していたことが29日、中国当局の発表により明らかとなった。

 当初はソースコード強制開示の「強制認証制度」は5月1日から開始される予定だったものの、 米国を中心とする諸外国が猛烈な反対の意向を表明。「強制認証制度」 をごり押し場合には米国などから報復措置が講じられる可能性もでてきたことが今回の撤回表明につながったものとみられている。

 ただし、中国政府では、 外国企業が中国政府向けに電子機器を納品する場合にはソースコードの開示を義務付ける方針には変更はないとも述べている。』
TechnoBahn
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200904301512

当初は中国の政府および民間企業に対する製品出荷について、ファイアウォールやルータだけでなく、OS、 データベースなども対象に含んでいましたが、対象範囲が政府だけに限定するよう方針を転換するということです。

テクノバーンの記事に書かれていますが、もともとは諸外国による中国政府へのスパイ活動を抑止することが目的に含まれていたため、 なんだかんだ言って、当初の目的は達成できているから、まあ妥当な落しどころだと理解しています。

ジャイアニズムで無茶苦茶な要求をしていましたが、最後は良心を発揮して善玉っぽいところをみせつけたのは、 劇場版ドラえもんに出てくるジャイアンと印象が被ります。

 

posted by 吉澤準特 at 00:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | 注目記事





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