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『外資系企業に住む住人の視点からIT業界の出来事を伝えます。』

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2012年09月27日

推測でものを語らずに事実だけを見つめろ、事実が足りなければ考察しろ
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部下
「課長、クライアントから連絡があって、明日の金曜までに見積書をメールに添付して提出してほしいとのことです。」
課長
「分かった。何時までに送ればいいのかな?」
部下
「来週に内部確認会を開くと言っていたので、実際は週明けに確認するのでしょう。日付が少し遅くなっても大丈夫だと思いますよ。」

一見すると何気ない会話ですが、この翌週、課長はクライアントからクレームを受けてしまいます。それはなぜでしょうか。

さきほどのやり取りには客観的な事実と主観的な推測が混ざっています。クライアントが「金曜までに見積書を送ってほしい」と言ったことは事実ですが、それを部下が「週明けに確認するのでしょう」と勝手に推測しています。しかし、実際には、クライアントの担当者は週末に出社して見積書の内容を整理しようと考えていたのです。

結果として、日曜に出社した担当者はメールボックスのどこを探しても見積書が見つからず、月曜朝に向けた取りまとめができなくなったため、その週の作業スケジュールが大きく遅延してしまいました。

前述のやりとりは、実際に私の隣のチームが不幸にも遭遇してしまった出来事です。外資系企業では”No Guess(ノーゲス)”という言葉を使って、「推測でものを語らずに事実だけを見つめろ」と戒められることがありますが、事実情報の不足が思い込みによる勘違いを助長し、コミュニケーション齟齬が引き起こされるのです。

私は、相手の発言に推測が含まれている場合には、「その情報に根拠はありますか」と速やかに尋ねることにしています。時間が経ってしまうと発言者も記憶が曖昧になってしまうため、確認するならこのタイミングがベストです。

判断するために必要な情報が不足しているなら、それを推測で補うのではなく、まずは情報元に事実を確認しましょう。

しかし、すべての事実を集めるまで判断できないというわけでもありません。たとえば、次の2つの発言を比べて下さい。

@
「最近寒い日が続くものの、天気予報によれば、今週末は気温が30度に達する見込み。昨年は同じ条件でアイスの品切れが頻発したため、今週末は多めに仕入れるべき。」

A
「最近は寒い日が続いており、アイスの売上も減ってきている。このまま寒さが本格化すればますます売上も鈍るだろうから、今週末の仕入れを減らすべき。」

片方は仕入れを減らし、もう片方は増やすことを助言していますが、説得力がまったく違います。@は天気予報や昨年の実績といった客観的情報に基づく推測から論理的に考察しており、採用するに足る十分な理由になります。しかし、Aは「寒さが本格化すれば」という主観的な感想に留まっており、このままでは理由が弱過ぎて採用できません。

論理を積み重ねた考察は事実と同等に扱うことが可能です。相手から聞いたことに対して、「何が言いたいのか?」、「その根拠は何か?」と自問し、根拠にあたる部分に事実、もしくは論理的な考察が含まれているかを確かめ、判断のインプットにしましょう。

なお、主観的な感想しか聞き出せなかったとしても、そこで諦めてはいけません。勘と経験で意見を述べてくる人の一部は、論理的な説明に慣れていないために感想のような発言に留まっている場合もあります。

私の場合、相手の主観的な感想にも、「なぜそう感じたのか?」、「そう感じるに至った理由は過去の経験によるものではないのか?」と問いかけ、相手の考えていることを要素分解をしていきます。その結果、相手も意識していなかった論理的な考察を得られることがしばしばあります。

posted by 吉澤準特 at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロフェッショナル仕事術

2012年09月25日

インターネットの舞台裏:日米間のNW維持に年1000億円以上のコストが掛っているという事実
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インターネットで海外のサイトを閲覧することを思い浮かべて下さい。

あなたのPCから出て行った電気信号がLANケーブルを伝わりルータ(モデム)を経由して電話回線に入り込みます。電話回線をぐるぐる回って、海辺の通信施設へたどり着き、そこから海に潜って海底ケーブルをずーーーーっと伝わって海外サーバへようやく到達する。

あなたがPCの前でマウスをクリックしてから、画面が切り替わるまで、そんな壮大なスケールで通信が行われていることを意識したことはありますか?

前振りが長かったですね。今回は海底ケーブルの話です。

海底ケーブルといえば、国同士をつなげる国際通信網。太平洋には、アメリカまで伸びるケーブルが敷かれています。これを管理しているのはKDDI、NTTコミュニケーションズ、グローバルアクセスの3社だけなので、あまり外には話は漏れてこないのですが、人づてに面白い話を聞いたので、なぜなに形式で書きます。

▼海底ケーブルって何

光ファイバを十数本まとめたものを特殊ゴムで覆ったケーブルです。1秒間にハリウッド映画4本分を同時に送ることができるくらい、非常に太い回線になります。2012年9月にパイプラインネットワーク社が発表したところでは、シドニーとグアム間に8Tb(テラビット)/sのケーブルを敷いたとのこと。1秒間に1TBのデータを送信できるなんて、すさまじいです。

海底ケーブルは水圧や接触衝撃にも耐えるように作られており、なんと、50t以上の圧力にも耐えます。自動車なら、10台以上を同時に吊るすこともできるんですよ。

▼太平洋を横断する海底ケーブルはどうやって敷いているの?

船底からケーブルを垂れ流しながら施設しているそうです。通常は海底に横たわる形で敷設していますが、マリアナ海溝(水深1万m以上)を渡るときは、流石に深海までケーブルを敷くことはできないので、海底ケーブルがプカプカ海中を漂っています。大型の魚に体当たりを喰らって、千切れてしまうケーブルもあるため、常に予備ケーブルを張り巡らせているということ。

最近では、地球温暖化の影響で北極海の氷が溶けて、ロンドンと東京を直接結ぶ海底ケーブルが敷設可能になったそうです。1.6Tb/sの回線を6本敷く予定で、2012年下半期に工事は着工することになっています。

ちなみに、太平洋の海底ケーブルを維持するには、年間1000億円以上のコストがかかっているって知ってました?

▼海底ケーブルに天敵がいるってホント?

ズバリ、最大の敵は、「漁船の地引網」だそうです。地引網は、海底にあるものを根こそぎかっさらっていくため、海底ケーブルも掬われてしまいます。このため、深海部のケーブルより沿岸部のケーブルの方が、強い強度が求められるそうです。

▼誰がケーブルを敷くの? 専門の職業があるの?

普通の社員が、ある日突然辞令を言い渡されて、銚子や伊勢志摩の通信拠点に勤めることがスタートラインです。そのうちケーブル敷設船に乗せてくれるようになり、気がつけば、ケーブル敷設の担当になってたりします。もちろん、出向扱いだった待遇も転籍になっちゃいます。

なお、世界の海底ケーブル敷設状況は下記の通りになっています。実物はリンク先のサイトで販売しているので、興味のある方はどうぞ。だいたい1万ドル(80万円)くらいです。個人で買うにはちょっと高いですね。
http://www.telegeography.com/telecom-maps/custom-map-design/index.html

(当エントリーは2005年9月6日エントリーの加筆版です)
http://it-ura.seesaa.net/article/6642881.html

posted by 吉澤準特 at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2012年09月21日

答えになっているようで全然見当違いな回答をする人にならない方法
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ある会議で目にした光景です。

Aさん
「この取り組みはスケジュールに余裕がないように思えますが、進捗遅延時の追加コストはどのように確保するのですか?」
Bさん
「進捗報告を週次で確認し、スケジュール遅延の懸念があれば早期に対処して参ります。」

一見するとAさんの質問にBさんはちゃんと回答しているように思えますが、それは錯覚です。Aさんが知りたかったのは“進捗遅延時の追加コストを確保する方法” なのに、Bさんが答えているのは“スケジュールの遅延を予防する方法”であり、論点がずれています。

未来に絶対はなく、進捗遅延を100%防げると言い切れない以上、この場合は、「万一遅延した場合にはこのように追加コストを確保します」とBさんは答えるべきでした。

相手の質問に正面から答えるためには、相手が何を期待して質問しているかを知ることが重要です。質問が長すぎて、何を聞いているのか分かりにくい場合は、素直に、

「求めているのはこれに関する答えですか?」

という具合に、相手に質問の真意を確認しましょう。この手間を惜しんでしまうと、先ほどのBさんのように見当違いの回答をしかねません。結果として、表面的な意見交換だけで終わってしまうことでしょう。

相手の質問に回答できるだけの情報や知識をあなたが持ち合わせていないなら、「詳細を確認して後日回答します」と伝えます。「わかりません」の一言で済ませてしまうと、回答する責任を放棄したように思われます。

私の場合、自分が逆の立場(質問する側)になったときにも、この観点を意識しています。自分が知りたかったことに対する直接の答えが示されているかをチェックするのです。整理されていなかったり、長すぎて論点が不明瞭であるなど、相手の回答内容が不十分であれば、自分が期待する答えを伝えて再回答を依頼します。

聞き返すことを失礼な行為だと思うことはありません。それよりも、必要な情報が得られないことによって、今後の進め方が明後日の方向になってしまうリスクを恐れるべきです。トラブルとは、お互いの勝手な思い込みから生じるものであることを忘れないように。

posted by 吉澤準特 at 10:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロフェッショナル仕事術

2012年09月20日

「相手の話は最後まで聞く」ことができない人
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相手が喋っているときに発言をかぶせてくる人がいます。

自分と異なる意見を速やかに否定したい、発言者の不十分な説明では議論に時間がかかる/もしくは誤解を招くからフォローしたい、同意ではあるがとにかく自分の意見を聞いてもらいたい、など理由は様々ですが、結果として言えるのは「最初の発言者はこの行為に気分を害している」ということです。

たとえば、ある課題についてあなたが解決策をひらめいたとしましょう。会議でそのことを説明し始めた時、他の参加者が、「そういったやり方もあるかもしれないが、私はこちらのやり方も良いと思っているんだ」と割って入ってきて話の主導が奪われたとします。せっかく自分が話の中心にいたのに、気づいたら別の人にその座を奪われていたという場面で、あなたは何を感じるでしょうか。

「まだ言いたいことが残っていたのに・・・」

最後まで話を聞いてもらえなかったあなたはフラストレーションを抱え込みます。割り込んできた相手と心理的な距離があるほど、その思いは強まります。それが転じて、相手に対するネガティブな気持ちが生まれ、その積み重ねが非協力的な態度や消極的な姿勢につながるのです。

こうなると、相手の率直な考えを聞き出すことは難しくなり、正確な情報を集めることができません。これではいくら頭を悩ませたって、合理的な判断を下すことはできなくなります。

ですから、私は相手の発言を遮って意見を述べることは絶対にしません。自分の得意領域が話題に挙がり、意見を述べたくなることもありますが、基本的に我慢します。相手の気分を損ねてまで主張すべきことなど、そうそうありませんから。

ただし、一つだけ例外があります。間違った方向へ延々と話が続けられ、これによって誤った判断がなされてしまうかもしれない、という危険性を感じた時は、一言、「恐縮ですが、話の前提を確認してもよろしいですか?」と問いかけて、半ば強引に認識合わせを行います。合理的な判断をするために相手の話を聞いているのに、それが誤った判断を許してしまうのは本末転倒ですからね。

posted by 吉澤準特 at 06:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロフェッショナル仕事術

2012年09月19日

独当局「IEは使わないでください」MS「セキュリティパッチ作りました」独当局「だが断る!」
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マイクロソフト社のブラウザ「Internet Explorer」にセキュリティ上の重大な欠陥が見つかったとして、独当局はIEの使用停止、他社ブラウザの利用を推奨する声明を2012年9月18日に発表しました。

『米マイクロソフト(MS)の閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」について、ドイツ連邦情報技術安全局は(2012年9月)18日までに、個人情報を盗む新種のウイルスへの対策に重大な欠陥があるとして、利用者に対し、他社のソフトを当面使用するよう求める声明を発表した。

ロイター通信によると、IEは世界で数億人が使用しており、セキュリティー上の欠陥は先週末にかけて表面化した。MSは対策ソフトの無料配布を始めたが、抜本的な解決策はまだ見つかっていないという。

MSによると、IEを使って悪意のあるウェブサイトに接続した場合、強力なウイルスに感染、ハッカーに侵入される恐れがあるという。(後略)』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK19005_Z10C12A9000000/

MSの対応が不十分だとするドイツ当局の強気な対応は頼もしくもありますが、実は同じようなやりとりが2年半前にもあったのを覚えているでしょうか。

『Microsoftは米国時間(2010年)1月14日、IEの脆弱性が、Googleのインフラに対するサイバー攻撃に利用されたことを認めた。この攻撃は、中国の人権活動家の「Gmail」アカウントにアクセスを試みたもので、ほかにも同じ脆弱性が複数の米国企業への攻撃に用いられたという。

(中略)

ドイツ連邦電子情報保安局(BSI)は現地時間15日、「緊急」レベルのこの問題にMicrosoftが対処するまで、ユーザーは他のブラウザに切り替えるべきだとの見解を示した。また、Microsoftが提示している回避策を当てにしないよう勧告している。

(中略)

一方、フランスの政府機関CERTAも現地時間15日、Microsoftが修正プログラムを公開するまでIEの使用を控えるよう、国民に警告を発した。』
http://japan.cnet.com/news/sec/20406902/

このときはドイツだけではなく、フランスの当局もIEの使用停止を推奨する声明を出しており、基本的にヨーロッパの中でこの2国はセキュリティを厳しくチェックする人たちが目を光らせていることが分かるかと思います。「マイクロソフトが提示している回避策をあてにしないように」だなんてすごい発言ですよね。

一昔前は、企業内に設置されたクライアントPCにはIEしか入っていないことがよくありました。

社内アプリケーションが複数ブラウザ対応を面倒臭がって、デフォルトブラウザであるIEしかターゲットとしていなかったというアホな理由が大部分だったりもしましたが、ユーザが情シス担当者の言うことを聞かずにFireFoxを勝手にインストールしたり、iPhoneを筆頭とするスマホ勢力が経営者層にも浸透し始め、「俺のiPhoneでこのアプリ使えるようにしろよ」みたいな半ば脅迫に近い形でBYOD(Bring Your Own Device)の考え方が広がったこともあって、徐々に複数のブラウザ環境を許容するような雰囲気になりつつあります。

IEが狙われやすいのはずいぶん前から分かっている話です。費用を抑制するために、未だにIEしか認めていないという情報システム部門もありますが、ここらで社内標準ブラウザはIEとFireFoxの2枚看板とか、Chromeにも対応しちゃうとか、多様性を持った環境を標準とする考え方をクライアント端末環境のベースラインとしたですね。

まあ、標準的な挙動を示してくれるブラウザなら、何でもいいというのがユーザの本音なんですけど。

posted by 吉澤準特 at 08:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目記事

2012年09月16日

データ送信の速度の差は「1千分の数秒」遅れて罰金4億円
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世界の証券市場で千分の一秒以下という高速なアルゴリズム取引が主流であることは、以前のエントリーでも触れてきました。

「たった45分間で340億円の損失、高速自動売買システムの恐怖 」
http://it-ura.seesaa.net/article/285534033.html

グレーゾーンの多い証券業界ですが、以下は、同じ契約でありながら秘密裏に一部顧客を優遇したために受けたペナルティのようです。

『米証券取引委員会(SEC)は14日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が市場の売買情報を一部顧客に優先的に送信した問題で、同証取を運営するNYSEユーロネクストが500万ドル(約3億9千万円)の罰金を支払うことで和解したと発表した。SECによるとデータ送信の速度の差は「1千分の数秒」のレベルだったという。

SECの発表では、米国の証券取引所がSECに罰金を支払うのは初めて。2008〜10年にかけて、注文情報などの売買にかんする情報が、一般向けシステムよりも速く特定の顧客だけにNYSE側から伝えられていた。

米国ではコンピューターによる高速取引が急速に普及。1千分の1秒の単位で売買され、少しでも売買情報を速く得られれば、より高い投資効果が得られるとも言われる。NYSE側は、罰金の支払いに応じたが、「技術的な問題で、意図的な犯罪行為ではなかった」との声明を出した。』
http://www.asahi.com/business/update/0915/TKY201209150153.html

簡単に説明すると、これはアービトラージ(裁定取引)というサヤ取りのことです。Wikipediaにはこのように説明されています。

『日本などの水資源が豊富な地域では水は希少性が乏しいため、極めて安価である。しかし、この水を砂漠のような水の希少性が高い地域に運んでいけば、高値で売ることができる。金融の世界でも同様な取引があり、金利の低いところで金を借り、金利の高いところで貸し出せば、元手が少なくても多額の利益を手にすることが出来る(レバレッジ)。』

先の記事の最後にあった「技術的な問題」という発言は、ネットワーク接続の相性でどうしてもスペック通りの性能がでないということだと思いますが、SECがそんなアホなところを問題視するかといわれると、疑問に思えるので、やはり意図的に差が出るようなシステム構成にしたのではないかと思われます。

もし、本当に意図しないところで速度差が出ていたとして、それにこのようなペナルティが課されてしあうのであれば、東証を含む、金融先進国の証券取引所は皆訴えられてしまうのではないでしょうか。

続報が気になります。

posted by 吉澤準特 at 08:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目記事

2012年09月04日

仕事と作業の違い
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仕事をすることの意味を考えたことはありますか?

私たちは普段、仕事という言葉と作業という言葉を同じ意味で使っていると思います。辞書を調べてみると、両者とも似たようなことが書かれているため、なおさら同じ意味で考えてしまいそうです。

でも、本当にそうなのでしょうか。
次の2つの例を考えてみましょう。

『Aさんは上司から、下期の経営課題を解決するために必要となる社内システムの改修費用算出を命じられました。』

『Bさんは上司から、上期の経営課題のうち、解決しなかったものをリスト化して提出するよう頼まれています。』

さて、AさんとBさんに与えられたタスクについて、何か違いが分かりますか?

Aさんのタスクは、所与の条件である下期経営課題を基にして、システムに求められる追加機能やその費用を、”自分で考えながら”まとめていかなければなりません。

Bさんのタスクは、所与の条件である上期経営課題に対し、それをまとめるだけ、つまり”自分で考えず、与えられた指示に従って”まとめていけばいいだけです。

私は、Aさんのやっていることを「仕事」、Bさんのやっていることを「作業」だと認識しています。

仕事は、その背景にある内容を積極的に理解しながら、新たな価値創出に取り組むものです。それに対し、作業とは、与えられた指示に沿って何かを行うことを意味します。

作業はどんな職場でも必ず発生するものですから、それ自体を否定するつもりはありません。注意しなければならないのは、本来「仕事」であるべきものが「作業」と化していないかということです。

作業と化した仕事は、その成果も薄っぺらで、指示内容を逸脱する状況が発生しても対応することができませんが、本当に仕事をしているなら、指示内容の背景も理解して取り組んでいるはずですから、不測の事態にも臨機応変に対応できるものです。

どうです、今日から「仕事」をやってみませんか?

※2005年10月4日エントリー再掲

posted by 吉澤準特 at 21:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロフェッショナル仕事術

ロゴを変えてイメージアップを図るIT企業たち
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すでに知っている方も多いと思いますが、2012年8月、WindowsやMS Officeなどで知られるマイクロソフト社が自社ロゴの変更を発表しました。なんと、25年ぶりの新ロゴだそうです。

Microsoft reveals new logo, proves that it's still okay to be square
http://japanese.engadget.com/2012/08/23/25-windows-8-office/

今回の新ロゴ発表はWindows8や新Office製品の発表を見据えたタイミングでのコーポレートブランド戦略です。Windowsが登場した当初、歪んだ窓を4等分するようなデザインシンボルでしたが、それがWindowsXP、Vista、7とバージョンを挙げるにつれて、確実に旗マークへと変貌を遂げていましたが、ついにWindows8ではどこからみても真四角な窓マークとして蘇ります。しかし、それだけに留まらず、会社そのもののロゴにもなってしまったという次第です。

マイクロソフトの会社ロゴに製品のロゴが組み合わさるのは今回が初めてであり、今後もWindowsを核とすることが企業戦略の根幹を成すようですね。


さて、ところで他のIT企業ではどのような企業ロゴを用いているか、知っているでしょうか。

たとえば、IBM。なんとこの会社の基本ロゴは1972年にほぼ完成しており、すでに40年も使われ続けています。これからもしばらくは変わることはないでしょう。

IBM logo.svg

マイクロソフトと同盟関係にありライバルでもあるAppleは、1976年からロゴの形は変わってません。食べられたリンゴマークです。およそ32年間は6色レインボー(欧米では虹色は6色)、iMac登場から単色リンゴとなり、その後はどんどん脱色して、今では透明色に輝くリンゴになりました。

Web上で熱い戦いを繰り広げているGoogleは1999年から同じロゴを使い続けています。同社が面白いのは、記念日になぞらえて多くのアレンジロゴを作り続けていることでしょう。

日本国内では、SIerの頂点に輝くNTTデータが、2012年1月に新ロゴを使い始めています。それまで、1988年からずっと同じロゴを使い続けてきたのですが、「SI業界のヒエラルキーを象徴している」などと揶揄されて気になっていたのでしょうか。24年の歳月を経てシンプルデザインになりました。

【ロゴ】

(参考:業界搾取の構図でおなじみのNTTデータ会社ロゴが消える! )
http://it-ura.seesaa.net/article/239680832.html

もうひとつ、日本が誇る世界のIT企業である富士通は、1988年より同じロゴを使い続けております。ひょうたんのようなインフィニティマークが特徴的なロゴです。それ以前は、1972年頃より白地に青上下線と赤文字という大変レトロなロゴを使っていました。青は平和、赤は情熱、白は純潔を表すそうです。嘘っぽいですが、富士通の公式サイトで紹介しているので信じておきましょう。

(参考:富士通 シンボルマークの変遷)
http://jp.fujitsu.com/about/plus/logo/transition/


最後に、将来の企業ロゴを予想するという斜め上な発想をしているエントリーを紹介して終わりにします。アップルは日食のような形、IBMは単なるストライプのボックス、MSは黒くて四角いマークの組み合わせ、LGはニコチャンマーク、XeroxはバッテンマークでGoogleは虫眼鏡を抽象化したようなデザインになっており、見ているだけで面白いです。

past and future logos ibm

(参考:The past and the future of famous logos)
http://stocklogos.com/topic/past-and-future-famous-logos

皆さんの企業はどんなロゴマークを使っていますか? その出自を調べてみると意外な事実が分かって面白いですよ。

posted by 吉澤準特 at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話





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