「早く帰りたいけど今日も残業・・・」
そうつぶやく人はIT業界にもたくさんいますが、早く帰るために具体的な努力をしている人はそれほど多くありません。絶対的な仕事量の多さに悲鳴を上げている人でも、週に一度は定時退社できるくらいに仕事を効率化できる余地は意外にあるものです。
あなたが早く帰れないよくある理由として、次の6つが考えられます。
【1】帰りづらい雰囲気
【2】アイデア不足
【3】たくさんの社内向け資料
【4】似たようなデータ更新の繰り返し
【5】上司からの理不尽な指示
【6】丁寧過ぎる仕事のやり方
1つめ、帰りづらい雰囲気・・・長くいるほど仕事している認定する上司がいる、自分の仕事が終わっても他の人の仕事が終わらなければ帰れない、そんな職場に漂う空気ですね。他人からの評価が気になる人なら帰りづらいでしょう。
2つめ、アイデア不足・・・仕事のお題はもらっているけど、どうやってうまくまとめたらいいのかアイデアが浮かばないままでムンムンとしながら時間だけが過ぎてしまう、そんな状況を経験した人は少なくないでしょう。気が付くともう夜、結局全然資料がまとまらなかったけど、このまま家に帰ったら明日困るのは自分、そんな状況では帰るに帰れません。
3つめ、たくさんの社内向け資料・・・ビジネスの結果に貢献する資料作成ならいくらでもやるけど、その前に社内の合意を得るためにたくさんの内部向け説明資料を作らなければいけないなんて。そんな不満を感じている人は私の周りにも結構います。課長レビューで資料修正、それを部長に見せたら資料修正、さらに関係部署へ説明しにいったら資料修正。仕事がねずみのように増えていくと、どんどん帰る時間は遅くなります。
4つめ、似たようなデータ更新の繰り返し・・・この作業、ちょっと前にもやったなあ。そう感じながら今日もルーチンワークで深夜残業にいそしんでいる人も結構います。定期的に発生する仕事だから無視することもできないし、そうやって毎週毎週やる仕事量は維持か増えるだけなので、もちろん帰る時間も遅くなる一方です。
5つめ、上司からの理不尽な指示・・・上司が個人的にやってほしいことであって、他の人には大した役にはたっていない仕事というものはしばしばあります。「このグラフ、縦軸と横軸を入れ替えてほしい」とか、「この資料はパワーポイントじゃなくてワードで書き直してほしい」とか。確かにそうした方が見やすいこともありますが、それに費やす労力と別のことをやって得られる成果を考えると、本当に妥当な指示であることなんて、10に1つくらいしかないという職場もあるのです。これでは早く帰れません。
6つめ、丁寧過ぎる仕事のやり方・・・それが本人のスタイルというなら何も言いませんが、その時間を別のことにつかったら、トータルでもっと大きな成果につながるということはありませんか?もしくはそのせいでパートナーや家族と過ごす時間が犠牲になっていたりしませんか?あなたがこだわるほどに帰る時間は遅くなります。
こうした6つの理由に対して、どうやって対処したらよいでしょうか。その答えをビジネス本の中から見つけよう、という企画がhontoで立ち上がっています。2015年7月まで丸善とジュンク堂の主要店で開催されるということで、同時にオンライン書店のhontoでもその企画ページがオープンしていました。
※丸善書店とジュンク堂書店は2015年2月に合併しています
http://honto.jp/cp/hybrid/2015/hayakukaero.html
この中で、【2】アイデア不足と【3】社内向け資料作成の解決策で、計2冊の拙著が取り上げられていました。
・フレームワーク使いこなしブック
・資料作成の基本
丸善さん、ジュンク堂さん、紹介ありがとうございます。どちらの本も多くの方に読んでもらえていますが、さらに多くの方の手元に届いて、少しでも早く家に帰れる手伝いができると嬉しいです。
ちなみにそれぞれの解決策は次の通りでした。
【1】帰りづらい雰囲気
→開き直る
【2】アイデア不足
→考え方を知る
【3】たくさんの社内向け資料
→テンプレを使う
【4】似たようなデータ更新の繰り返し
→ルーチンを圧縮
【5】上司からの理不尽な指示
→上司をコントロール
【6】丁寧過ぎる仕事のやり方
→仕事のやり方を見直す
帰りづらい雰囲気の打開策が「開き直る」というのは、シンプルで最大効果のあるやり方です。社会の中で生きていくには、ある程度の鈍感力は必要ですね。
posted by 吉澤準特 at 23:35
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