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08年4月にIT業界の格差社会をテーマにしたエントリーを書いてから、
気がつくと半年ほど過ぎてから、CNET読者ブロガーのJacquesさんと
生島さんのお二人にアンサーエントリーを書いていただきました。
なにわのITベンチャー社長Blog -
IT業界の格差社会?
格差なんて・・・甘えたらアカン!(生島勘富)
Jacques's Log -
IT業界の格差社会
(Jacques)
もともとのエントリーの趣旨は、『現在のオペレータ業務提供ベンダー
が置かれているコストリダクションのプレッシャーによってオペレータ
の給与も切り下げられるかもしれないという話をきっかけに、こうした
企業であっても高付加価値なサービスへとシフトしなければダメだ』と
いうことを述べていました。
ですが、オペレータという仕事の現状と仕事への臨み方についてお二人
から伺うことができたので、ここでオペレータという仕事の将来的な姿
について、私の考えを述べておこうと思います。
まず、大元のエントリーのコメントにも頂きましたが、オペレータとい
う仕事自体は、マクドナルドで言うところのクルーと同じであり、素人
が業界に入るために経験するエントリーレベルの仕事になります。
経済産業省が公開するITSS(ITスキル標準)でもエントリーレベルから
ミドルレベルの業務と位置づけており、同様のレベル設定はサービスデ
スク業務しかありません。
(ITスキル標準)※ダウンロードできます
→ http://it-ura.seesaa.net/article/83634661.html
生島さんが述べている通り、こういった業務の究極の形は全てをオート
メーションで提供することです。
オペレータ業務であれば、システムの監視やテープ交換などのデータセ
ンターの付帯業務を全て自動化することになります。
これは絵空事や理想ではなく、米国のある金融会社のデータセンターで
はシステム障害の検知から一次対応までのポリシーをシステム化して運
用しています。
※オーケストレーションと表現します
しかし、そこまで運用レベルを高めるには、そもそも運用に携わる組織
が十分に業務成熟していなければならず、残念ながら多くの企業ではシ
ステム運用のオーケストレーションを実現することが難しいでしょう。
オーケストレーションの対極は人海戦術(人手で何とかする方法)と考
えますが、普通はコストと利便性を天秤にかけて、両者のバランスが取
れる割合で落ち着くことになります。
▼
人海戦術 <-------------------------> オーケストレーション
このバランスがオーケストレーションに傾いているほど、オペレータ業
務のモニタリング領域に対する成熟度が高いと言えますし、システムや
運用組織が成熟する程にコスト削減&システム安定効果を望むことがで
きるようになります。
しかし、多くの組織でオペレータ業務のスタートは人海戦術に近いとこ
ろから始めざるを得ないでしょう。最初から成熟した組織というのはな
いのですからね。
ここでオペレータ業務の提供会社が取る望ましい道はひとつ。前述した
ようにオーケストレーションを進める提案をすることです。
そして、今はオペレータ業務に就いているが、今後この業界で成長した
いと考える人たちが取るべき道もひとつ。オーケストレーションににじ
り寄るための改善提案を考える立場に回ることです。
改善提案にはプログラムの改修から組織の変更まで様々なものが有り得
ますが、基本的な発想は「いかにして自分が楽をするか」と考えればよ
いでしょう。
まあそれだと表現が良くないので、「生産性向上」という言葉を提示し
た方がいいですかね。
ともあれ、現状を変化させる発想ができない人は、IT業界を去ったほう
が身のためだと思います。
常に新しい技術が出続けるIT業界を生きるには、常に新しい情報を吸収
しようというマインドがないと辛いです。
例えば、小学校卒業までに四則演算を覚えますよね。
しばらくはその知識だけで問題を解くことができますが、中学高校大学
と歩みを進めるにつれて様々な公式や定理が登場し、それ覚えた方が効
率的に解ける高度な問題が出現します。
このとき、昔覚えた四則演算だけで立ち向かうか、新たに公式を覚えて
問題を解くか、あなたはどちらがいいですか?
なんだか当初のお題とずれた話になってしまいましたが、オペレータ業
務の将来と、それに携わる人たちが進む次のステージについて話をした
のだとご理解頂ければ幸いです。
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