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NTTデータ社長の山下氏をITproの名物編集長、谷島氏がインタビューした記事が、良い意味でも悪い意味でも、 とても興味深いものになっています。
『若い時にプログラムを書こう、必ず人生の豊かさにつながる』
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20090527/330760/
前半ではプログラミングの重要性を説いて内製率を高めたいと述べているあたり、 NTTデータの社長にしてはずいぶんと思い切った話をする方だと感心していたのですが、話が「24時間開発」 に移ってきたところから同社らしい考え方が垣間見えました。
『倍速、できるものなら3倍速でやりたい、というお客様に応えるために、 開発プロセスの抜本改善と、ソフト生成の自動化に取り組んでいます。色々やった結果、開発工数の3割はほぼ削減できることが見えてきた。 もう少し頑張って開発工数を5割削減したい。
(中略)
画面はほとんど自動生成が可能で、ロジックのところができないけれども、 ある程度チューニングしておけばロジックも自動生成できる。手で作っていたから試験が必要だった訳で自動化すると試験も劇的に下がります。
(中略)
要件定義と設計の方も今、色々なツールを作っています。結局、 いくら自動生成しても、要件に問題があって手戻りが起きてしまうと倍速どころではなくなる。なるべく手戻りを起こさないような仕組みで、 要件定義での見やすさ、モックアップをぱぱっと紙芝居のように見せるとか、そういうツールがそろってきました。
これがうまくいくと、要件定義の精度が上がり、 それにかける時間も今よりは少し短くなる。ただし、要件定義まで短くしようとすると、問題を起こしやすいから、 3なら3でしっかり時間をとり製造工程で減らせばいい。
今お話したようなことをなんとか後1〜2年で実現させたい。 さらに開発プロセスの実態を自動モニタリングする仕組みを一緒に盛り込んだりするので、ざっと40億円ぐらいかけようか、ということです。』
つまり、ソースコード自動生成のフレームワークをベースにして、ウォーターフォール型の開発を世界3極(インド、ブラジル、日本) で回していきたいという話です。
いわゆる、内製率を下げる典型的なケースじゃないですか。
このことは、以下の発言からも分かります。
『例えば、日本で8時間設計したら、インドかヨーロッパで8時間製造し、 それを南米に持っていって8時間試験をする。日本から見ると、朝来ると、自分が設計したソフトが製造され、 一通りの試験が終わって手元に来ている。 』
冒頭でプログラミングが重要だと述べながら、結局日本の社員には設計書を作るところまでしかやらせない、 と理解してよいのでしょうかね。
純粋に、話に一貫性が無くてとても気になりました。
結局、内製率を高めるのであれば、自社内に工数単価の割安な開発グループ会社を設けて、 若いうちは出向させてプログラミングの経験をさせるというやり方しか残されていないのではないかと個人的には思っています。残念ながら、 NTTデータはコストが高くなりすぎて、末端の仕事を社員にやらせると採算割れを起こしてしまうのです。
最後に、はてぶにとても興味を引いたコメントがありました。
『 プログラミングは製造業でいう設計。本当の製造はmakeだけ。 / 製造業に 『設計を世界3拠点輪番で24時間行う。CADファイルはネットワークで共有。』 なんてアホなことを言ってる会社はない。 大部屋ワイガヤこそ大事。』
確かにその通り。そして、システム開発で経験を積んできた人が行き着く答えであると思います。
それに、3拠点で時間差開発を行うくらいなら、同じ人員を東京と大連とマニラに配置して、 3拠点並行開発をやった方がリアルタイムコミュニケーションがスムーズになる(時差があまりない)ので効率的だと思いますよ。
最初からインドとブラジルに社員を抱えて余っているならともかく、新設するならオススメしません。 これは外資系のSIerやコンサルティング会社がすでに辿っている道だったりします。
日本屈指のSIerであるNTTデータだからこそ、これら企業を反面教師にして、 世界に名だたるグローバルカンパニーになってほしいです。
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インドもブラジルも英語が出来て教育水準が高いのに安価な人材が豊富なのです。中国は人件費が高騰していますが、インドはなかなか上がらないのですよね。国民の給与に対する考え方によるところが大きいのだと思います。ダバワーラー(弁当配達)という仕事一つとっても、モラルの差がよく分かります。