2006年3月4日発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■
■■ IT業界の裏話 No.0131
■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発刊総数:2392部 http://it-ura.seesaa.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :次世代トレンドと枯れた技術、どちらを選ぶ?
● ホットトピック :一歩先行く「モバイルプロジェクタ」
● メルマガ紹介 :ゆっくりやれば、速くなる キー入力練習!!
● 特別レポートプレゼント
※■メルマガ/ブログで提供 ●メルマガ読者のみ提供
現在最新号のみバックナンバー公開中
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ ご挨拶
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どうも、エンジニアAです。
昨日のまぐまぐ総合版増刊号でなぜかこのメルマガが紹介されており、
ちょっとしたサプライズです。
読者の方も結構増えたので、
改めまして、よろしくお願いいたします。
このメルマガではIT業界の様々なエピソードを取り上げ、ITコンサ
ルタントという立場から、経営層および現場の双方の視点で考えつつ、
何かしらの示唆を導き出すというスタイルで書いています。
また、バックナンバーは基本的にブログ上でしか公開しません。
それも一部分だけなので、できるだけメルマガを読んで頂きたいと思い
ます。
皆様にとって、何かしらの役に立てれば幸いです。
mixiをされている方、マイミク登録してくれると嬉しいです。
まだまだ募集しております。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=283143
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 業界裏話 :次世代トレンドと枯れた技術、どちらを選ぶ?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
IT業界では、よく「枯れた技術」という言葉を耳にします。
これは、その製品もしくはサービスが世に出てから十分に時間が経ち、
多くの利用者のもとでバグが検出され尽くしたと思われるものを指し
ます。
例えば、データベースの世界で言えば、Oracle9iという製品は、すでに
世界中で5年近くも使われ続けており、今から使おうと思えば、何か障害
に遭遇したとしても、すでにOracle社に対処ノウハウがあるので、すぐ
に解決することができるでしょう。
OSなら、Windows2000がそれに当たります。文字通り5年以上前に発売さ
れた企業向けOSですが、すでにバグが出尽くしているということもあり、
障害発生を嫌う業務システムにとって、いまだに使い続けられている人
気製品です。
世の中の8割の人間は、他人と同じものを使うことで安心を得るという
統計があります。
IT業界で言えば、まさに「枯れた技術」がそれでしょう。多くの人が利
用してきたから安心して使うことができます。
ただ、読者の中には、うちのクライアントは最新技術を良く取り入れて
業務効率化に積極的に臨んでいるところばかりだよ、とおっしゃる方が
いるかもしれません。
確かにその通り。ですが、それは業務システムが「枯れた技術」と「最
新トレンド」の双方を必要とすることに起因します。
どの企業にもコアコンピタンスがあります。それは企業の強みと言える
部分です。
例えば、ヤマト運輸なら即日配送を可能にした物流システムでしょうし、
セブンイレブンなら単品管理のPOSシステム、マクドナルドなら、出店
分析を行う店舗開発システムなど、そのシステム自体が企業のユニーク
制をもたらし、他社との差異化を明確にできます。
こういった分野には、積極的に莫大な投資が注ぎ込まれ、最新技術の導
入が活発です。
一方で、財務会計や人事管理システムなど、一般的な機能があれば十分
という分野では、SAPなどのパッケージ製品が選ばれます。もちろん、
できるだけ障害は少なく運用してほしいですから、最新のバージョンよ
りも1年ほど以前にリリースされたバージョンを用いることがよくあり
ます。
提案するシステムがクライアントにとってのコアコンピタンスであるな
ら、積極的に最新技術を薦め、そうでないなら、枯れた技術を提案する
ことが基本です。
もちろん、コアコンピタンスであっても、耐障害性を最重視して、あえ
て枯れた技術を用いるということも、当然あります。
あなたがいま手掛けているシステムは、いったいどちらでしょうね。
posted by 吉澤準特 at 21:35
|
Comment(0)
|
TrackBack(4)
|
業界裏話