2006年3月31日発行
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■■ IT業界の裏話 No.0148
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発刊総数:2813部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :IT業界にロングテールはあるか?
● ホットトピック :究極の個人情報「生体認証」
● 孫子の兵法forSE :プロジェクトは拙速なるを聞くも...
● 特別レポート
※■メルマガ/ブログで提供 ●メルマガ読者のみ提供
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■ ご挨拶
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どうも、エンジニアAです。
前号で新しいレポートの告知をしました。まだご覧になっていない方も
いらっしゃると思うので、改めてお知らせします。
今回はミーティングがテーマです。
前回レポートの倍以上の分量ですが、内容もより一層濃いものになって
おり、読んだ方の期待を裏切らない内容に仕上がっていると思います。
詳しくはメール後半の「特別レポート」コーナーをご覧下さい。
mixiをされている方、マイミク登録してくれると嬉しいです。
まだまだ募集しております。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=283143
メルマガ読者で未参加の方、メールを頂ければご招待します。
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■ 業界裏話 :IT業界にロングテールはあるか?
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これまで、パレートの法則(2:8の法則)というものが、マーケティン
グを支配していました。
すでにご存知の方も多いと思いますが、簡単に説明します。
パレートの法則とは、全商品の2割が売上の8割を叩き出す、という考え
方であり、誤差はあれど、これまでのマーケティングにおいては、およ
そ当てはまる考え方でした。
ですが、インターネット上のマーケティングに関して言えば、この法則
は当てはまらず、代わりに「ロングテール」という考え方が広く受け入
れられています。
ウェブ進化論著者である梅田望夫さんの記事で分かりやすく書かれてい
るので、それを見るのが手っ取り早いです。
http://book.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u103.html
〜以下引用〜
米国のアマゾン・コムの本の売上げの半分以上が、販売部数ランキン
グの四万位から二百三十万位までのロングテールから上がっているよ
うなのである(外部の研究者による推定)。
高さ一ミリ以下で十キロ近く続くグラフ上のロングテールを積分する
と、まさに「塵も積もれば山」、売れる本の販売量を凌駕してしまう
のだ。
リアル書店では在庫を持てない「売れない本」でも、インターネット
上にリスティングする追加コストはほぼゼロだから、アマゾンは二百
三十万点もの書籍を取り扱うことができる。
しかも「売れない本」には価格競争がないから利幅も大きい(米国で
は新刊書にも値引き競争がある)と良い事ずくめになる。
これがロングテール現象である。
〜〜〜〜〜
IT業界の世界でも類似例はないものか探しましたが、これがなかなか見
つからない。
多種多様のラインナップがあって、しかもそれぞれのユニーク性がある
からこそのロングテール現象ですけど、サーバ機器のライフサイクルと
いうのはとても短いですよね。
なにしろ、保守期間が5年以下のものが大半です。それ以前に、発売3年
でディスコン(生産停止)宣言をしてしまうものが、なんと多いことで
しょう。
たしかに書籍や音楽なら、数十年以上も取扱いのあるものがいくつもあ
ります。
さらに、ユニーク性で言えば、書籍や音楽に遠く及ばないことは明らか。
オフィスサプライを含めても、せいぜい数千から1万が限度じゃないで
すか?
ソフトウェアも同じですね。総計として多くの製品が生まれていますが、
個々の製品のライフサイクルは短すぎます。
年賀状ソフトなんて、ライフサイクルはたった1年しかありませんし、
その他のアプリケーションも似たり寄ったり。バージョンアップが一般
的な世界ですから、新版が出たら、旧版が消えるのは当然ですね。
新しいバージョンが発売されても、旧版がユニーク性を保っていられる
ソフトウェアなら、ロングテールを狙えるのですが、現在のところ、そ
んなものはIT業界にはなさそうです。
でも、芽吹く要素はあると思います
例えば、eラーニング。確かに製品のライフサイクルは短いですが、それ
を使い続ける立場だと、せっかく買ったものだから、長く有効活用した
いと思いますよね。
保守期限が過ぎた製品(ハードウェア・アプリケーション)を使い続け
ている企業というのは、必ずあるはずです。
であれば、一度eラーニングとしてコンテンツを作ってしまえば、あとは
インターネット上で購入可能な状態で置いておくだけで、3年後、5年後
になっても、ちょっとずつ売れていくのではないでしょうか。
そういったコンテンツをアプリケーションの数だけ作れば、これってロ
ングテールモデルになりそうじゃありませんか?
どなたか、一緒に提案書を書きません?(笑)
posted by 吉澤準特 at 01:36
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業界裏話
でも、ロングテールの要件の中には「低コストである」という要素も含まれていると思います。
自分でコンテンツを作るコスト。また、運営するために教師を教育するコスト。教育した教師に過去の
そんなに小さなものでしょうか?
eラーニングとして今あるものを集めて販売するなら別でしょうが。書籍との競合でどうなりますか・・・?
しかしながら
途中で書き込みボタン押してしまいました・・・
しかしながらの続きは「ソフトウェアのライフサイクルの短さに関して、ロングテールの要素はあると思います・・・」みたいな感じで続けようと思っていましたが、めげました(涙)
可能であれば削除してください(汗)
eラーニングコンテンツを1からつくるのは大変工数が必要になりますね。ですから、すでにあるコンテンツを利用する、もしくは、一般ユーザに作成してもらうという手があるかなと思っています。
具体的なビジネスモデルは、すでにナレッジサーブという会社が実現しているのを先日見つけたので、そちらを参照して見てください。
ということで、次のビジネスモデルを探してみます。
※コメントの修正がうまくいかなかったので、そのまま残してあります。ごめんなさい。