2005年3月11日発行
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■■ IT業界の裏話 No.0045
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発刊総数:951部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 本日の裏話 :業界の常識−社外秘の秘密度合
● 裏話募集
● 特別レポートプレゼント(CSI診断)
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■ ご挨拶
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どうも、エンジニアAです。
最近睡眠時間がまったくとれません。仕方が無いので、電車の中で仮眠
しています。本来は、移動時間は単純作業を行う時間に当てているので
すが、疲れているせいで気がつくと眠っています。電車のリズムは1/f
揺らぎだから仕方ない、と自分に言い訳をする日々です。
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■ 本日の裏話 :業界の常識−社外秘の秘密度合
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「マル秘」という文字を見て、スタードッキリ報告を思い出すのは私だ
けでしょうか。今回は「社外秘」のお話です。
皆さんの職場には、持出厳禁、社外秘、機密事項などといった文字が書
かれたドキュメントがありますか?
内容の重要性に関わらず、このように書かれたドキュメントもあります
が、大抵は、関係者以外には閲覧させたくない、ある程度重要なものに
記されているものです。システム開発や業務コンサルの契約を結ぶ場合、
100%の確率で機密情報保持の約束を酌み交わしますね。
にも関わらず、インターネットには各企業の裏情報で賑わっています。
なぜでしょう?
一般的に、SIベンダーやコンサルは複数のクライアントからプロジェ
クトを受注しているので、社内には常に複数のクライアントに関する資
料が溢れています。
クライアントの今後を左右する規模のプロジェクトもありますから、そ
れら資料の取り扱いは厳重に行わなければなりません。
しかし、隣のシマでやっていることが目に入ってこない訳がありません。
さらに、プリンタを複数のプロジェクトで共有している場合、プリンタ
の周りには違うクライアントの資料が置いてあるのですから、どう頑張っ
ても目に入ります。その資料がずっとプリンタ脇に残っていたら、拝借
してしまう人だって出てきます。もちろん、それらのドキュメントには
「Xプロジェクト 部外秘」などと書かれたりしているのです。
このような環境にいると、〜秘という表現に鈍感になり、簡単に資料を
持ち出したりするようになるのです。
知的資産を有効活用している企業では、社員が入手できる事例情報も多
いですが、通常は資料に重要度を設け、一定権限以上の人間しか閲覧で
きないようになっています。欲しい資料があれば、課長や部長などに許
可を貰うわけですが、理由も聞かずに全て見せてしまう困ったチャンも
いるんですね。
そうなると、その人を経由して漏れる情報が一般社員クラスにも広がっ
ていき、モラルの欠けた一部社員がネットに情報を流してしまうわけで
す。
なんてずさんな会社があるんだと思っている方もいらっしゃるでしょう
が、多くのSIベンダーはこれが現実です。
他にも、タクシーの中で同僚と話した極秘情報が、運転手を経由して
ネットに出回ったという話もいくつかあります。3行合併した大銀行
のシステムトラブルでは、極秘事項にも関わらず、テストの不十分さ
などが大分前からネットに流出していましたが、これの出所も、タク
シー内の会話から漏れたそうですよ。壁に耳あり障子に目ありですね。
機密事項を扱いすぎて、機密が機密でなくなる。そうならないよう、普
段から意識して情報に接するように心がけたいものです。
posted by 吉澤準特 at 01:16
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業界裏話
いつも楽しくメルマガ読ませていただいてます。
>タクシー内の会話から漏れたそうですよ。
これを突き止めた調査力もスゴイですね!
でもこの話しを、社内でも参考に、
気をつける、意識改革しか、手立てはないと
痛感しました。
現時点では、会社名を実名で言わない、社内でももちろん社外でも、ということになってます。