2005年4月4日発行
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■■ IT業界の裏話 No.0057
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発刊総数:1124部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 裏話 :ゼロ・クライアント
● メルマガ紹介 :ジャーナリストの視点でコーチング
● 裏話募集
● 特別レポートプレゼント
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■ ご挨拶
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どうも、エンジニアAです。
先週末、TV(金スマ)でマツケンサンバ秘話を流していましたね。振
り付けを教えて最後に全員で踊るところ、私も一緒に踊ってみたら、結
構疲れました。松平健って体力あるんですね。
記事内容に対する、皆様からのフィードバックを受け付けております。
皆さんの忌憚のないご意見を遠慮なく書き込んで下さい。
コチラからどうぞ → http://it-ura.seesaa.net/
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■ 裏話 :ゼロ・クライアント
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デスクトップにデータを置かないセキュリティが流行の兆しです。
先日、日立がHDDを搭載しないPCの市場販売を発表しました。同様
の動きは他のベンダーでも活発でして、サン・マイクロシステムズでは
「ゼロ・クライアント」というキーワードを使っており、個人的には一
番しっくり感じています。
しかし、ここまでなら90年代後半にも動きがありました。ここから先、
もう一歩考え方を推し進めてみましょうか。
90年代後半と今の異なる点はいくつかありますが、まず、ネットワー
クの整備状況は大きく違います。
・90年代後半
ISDN or 専用線
・現在
高速IPネットワーク(ADSL、FTTH、IPVPNなど)
特に、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の発達は重
要です。
何故か?
それはゼロ・クライアントとIPVPNというキーワードが組み合わさ
ると、セキュリティを維持しながら在宅勤務が実現できるからです。
ユビキタスネットワークが叫ばれて数年経ちました。IBMやOrac
leは在宅勤務を自社制度に組み込み従業員満足度を高めましたが、少
し前から、こんどはセキュリティについての必要性が強くなり、顧客の
データを社外に持ち出すこと自体が「悪」だという考えが一般化してき
ました。
いえ、顧客データだけではないですね。4月1日から有効になった個人
情報保護法案では、リスト化され個人的情報を含むものは全てが保護対
象ですから、Outlookなどのメールクライアントが持っているア
ドレス帳も保護しなければいけないんですよ。
こうなると、在宅勤務というのは情報セキュリティという観点で見れば
かなりリスクのある勤務スタイルと言わざるを得ないでしょう。
例えば、自宅にあるPCに専用アプリケーションをインストールして、
自宅−会社間のセキュリティは確保できたとしましょう。
しかし、そのPCは仕事にしか使わないのですか? もし自宅のネット
ワーク上に別の個人端末があって、それがウイルスに感染した場合に、
会社用PCにある自社やクライアントのメール一覧が流出してしまうと
いう危険は本当にないのでしょうか?
ここで活きてくるのがゼロ・クライアントです。在宅勤務者に専用端末
を配布し、作業データは全て中央のサーバで管理。
私が注目しているゼロ・クライアントには、さらに注目のポイントがあ
ります。
それがJavaカード。
Javaカードを端末に差し込むことで、自分専用のデスクトップ環境が再
現され、情報を持ち歩く必要はなし。さらに、カード自体が認証機能を
持ち、サーバからはどのカードでアクセスできているかをチェックでき
るので、サーバ側からアクセス権の制御も行えます。
すでに官公庁での導入実績もあり、今後も注目。
→ http://japan.internet.com/busnews/20041130/11.html
セキュリティというのは考え出すとキリが無いですが、その時点のテク
ノロジの範囲でできることをしておかなければ、情報流出が発覚したと
きに企業信頼は一気に失われます。
できることからコツコツやる、セキュリティに王道なしです。
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● メルマガ紹介 :ジャーナリストの視点でコーチング
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コーチングを学ぶ人にはビジネスマンが多いですが、ドリームコーチで
は、ジャーナリストの視点でコーチングを語っています。
相手から「気づき」を引き出すことがコーチングですが、その「気づき」
が正しい判断か、ということはコーチにはよく分かりません。
ですが、それが客観的な考え方であるかは、コーチにも分かります。
一歩上を行くコーチングは、そういった部分も考えていくのです。
☆☆ ドリームコーチ・ドット・ジャーナル ☆☆
「コーチは相手の生命力を引き出す仕事」を
モットーに、経営者などビジネスリーダーのコーチ
をつとめる吉田典生の時事コラム&エッセイ。
ジャーナリスト出身のエグゼクティブコーチなら
ではの視点で、「人が輝く組織革新」を語ります。
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posted by 吉澤準特 at 00:17
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