すでに知っている方も多いと思いますが、2012年8月、WindowsやMS Officeなどで知られるマイクロソフト社が自社ロゴの変更を発表しました。なんと、25年ぶりの新ロゴだそうです。
http://japanese.engadget.com/2012/08/23/25-windows-8-office/
今回の新ロゴ発表はWindows8や新Office製品の発表を見据えたタイミングでのコーポレートブランド戦略です。Windowsが登場した当初、歪んだ窓を4等分するようなデザインシンボルでしたが、それがWindowsXP、Vista、7とバージョンを挙げるにつれて、確実に旗マークへと変貌を遂げていましたが、ついにWindows8ではどこからみても真四角な窓マークとして蘇ります。しかし、それだけに留まらず、会社そのもののロゴにもなってしまったという次第です。
マイクロソフトの会社ロゴに製品のロゴが組み合わさるのは今回が初めてであり、今後もWindowsを核とすることが企業戦略の根幹を成すようですね。
さて、ところで他のIT企業ではどのような企業ロゴを用いているか、知っているでしょうか。
たとえば、IBM。なんとこの会社の基本ロゴは1972年にほぼ完成しており、すでに40年も使われ続けています。これからもしばらくは変わることはないでしょう。
マイクロソフトと同盟関係にありライバルでもあるAppleは、1976年からロゴの形は変わってません。食べられたリンゴマークです。およそ32年間は6色レインボー(欧米では虹色は6色)、iMac登場から単色リンゴとなり、その後はどんどん脱色して、今では透明色に輝くリンゴになりました。
Web上で熱い戦いを繰り広げているGoogleは1999年から同じロゴを使い続けています。同社が面白いのは、記念日になぞらえて多くのアレンジロゴを作り続けていることでしょう。
日本国内では、SIerの頂点に輝くNTTデータが、2012年1月に新ロゴを使い始めています。それまで、1988年からずっと同じロゴを使い続けてきたのですが、「SI業界のヒエラルキーを象徴している」などと揶揄されて気になっていたのでしょうか。24年の歳月を経てシンプルデザインになりました。
(参考:業界搾取の構図でおなじみのNTTデータ会社ロゴが消える! )
→ http://it-ura.seesaa.net/article/239680832.html
もうひとつ、日本が誇る世界のIT企業である富士通は、1988年より同じロゴを使い続けております。ひょうたんのようなインフィニティマークが特徴的なロゴです。それ以前は、1972年頃より白地に青上下線と赤文字という大変レトロなロゴを使っていました。青は平和、赤は情熱、白は純潔を表すそうです。嘘っぽいですが、富士通の公式サイトで紹介しているので信じておきましょう。
(参考:富士通 シンボルマークの変遷)
→ http://jp.fujitsu.com/about/plus/logo/transition/
最後に、将来の企業ロゴを予想するという斜め上な発想をしているエントリーを紹介して終わりにします。アップルは日食のような形、IBMは単なるストライプのボックス、MSは黒くて四角いマークの組み合わせ、LGはニコチャンマーク、XeroxはバッテンマークでGoogleは虫眼鏡を抽象化したようなデザインになっており、見ているだけで面白いです。
(参考:The past and the future of famous logos)
→ http://stocklogos.com/topic/past-and-future-famous-logos
皆さんの企業はどんなロゴマークを使っていますか? その出自を調べてみると意外な事実が分かって面白いですよ。
posted by 吉澤準特 at 00:25
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