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『外資系企業に住む住人の視点からIT業界の出来事を伝えます。』

以前好評いただいた『資料作成の基本』から図解作成だけにテーマを絞って抽出した本が2018年6月23日に発売となります。 https://www.amazon.co.jp/dp/4799106511

図解作成の基本
本書は「資料」ではなく「図解」の作成に特化しています。図解は、論理的にわかりやすい内容、感覚的に心地よい見た目が好まれます。図形のカタチ(フォーム)と配置(ポジション)で生み出される「要素のバランス」、色の使い分け(カラー)によって醸し出される「コンテンツの強弱」です。それらを「図解キューブ」というモデルで表し、その実践例をチャートとグラフの「図解パターン」として体系的・網羅的に整理しました。これらを「エグゼクティブ図解術」と私は呼んでいます。本書を図解作成のハンドブックとして、ぜひ使ってみてください。


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2013年06月10日

自分では頑張っているつもりなのに、周りからの評価が低い新人/ベテラン社員
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自分では頑張っているつもりなのに、周りからの評価が低い人がいます。

よくあるケースなのは、当人が「良かれ」と思ってやっていることが、相手にとっては「ピントのずれた」期待と異なる行動であったというもの。この場合の「期待と異なる」という表現は、相手が抱いていた期待を下回っているという意味です。当然ながら、相手からはネガティブな評価をもらってしまいます

こうした残念な行動は、新人社員であるほど傾向が高まりますが、社会人歴10年を超えるベテラン社員であっても少なからずいるものです。たとえば、以下はその典型例です。

新人社員:Xさん
「昨日、先輩に頼まれた資料は・・・よし、このファイルを印刷して一通り揃ったぞ。あとはクリップで束ねて、と」

先輩
「おーい、Xさん。頼んでおいた資料、見つかった?」

新人社員:Xさん
「はい、これでいいんですよね。ファイルサーバ内に点在していたので、集めるのに苦労しましたよ」

先輩
「そうか、それは手間をかけたね。わざわざ全部プリントアウトしてくれたんだ。見やすくて助かるよ。」

新人社員:Xさん
「お役にたてて何よりです」

先輩
「じゃあ、電子ファイルのありかを教えてくれるかな。報告書用に加工したいんだけど、大量にあるから、メールじゃ受け取れないしな」

新人社員:Xさん
「そうです、かなりのファイル量です。だから印刷して渡したんですよ。でも手元に保存してないので・・・」

先輩
「あ、そう・・・仕方ないな、もう一度集めてね」

新人社員のXさんは先輩からの指示を忠実に守り、頼まれた大量の資料を集めました。それに、読みやすいように、電子ファイルの資料を印刷して、クリップで束ねておくという気配りもみせたつもりでした。

ですが、先輩は、報告用に加工するためのインプットとして電子ファイルを受け取りたかったのです。ボリュームが多いなら、ファイルサーバに受け渡し用のフォルダを作成して、そこにファイルを格納しておく、くらいのことはしてほしかったと考えていました。

これでは先輩からXさんへの評価が高くなるわけがありません。Xさんの努力は報われないというわけです。

一方で、社会人歴10年を超えるベテラン社員にもこうした類の話はあります。

ベテラン社員のZさん
「昨日お願いした課題分析の報告書、どんな感じかな」

部下
「ええっと、まだ作業に入って間もないので、課題の分類をしているところです」

ベテラン社員のZさん
「そうか、それで課題はどうやって分類するつもりなの?」

部下
「業務単位で区切った方がわかりやすいと考え、その単位で分類を進めています」

ベテラン社員のZさん
「ふーん、私ならシステム単位に整理するけどな」

部下
「えっ、その方がいいですか?じゃあ、そうします」

ベテラン社員のZさん
「それがいいよ。それから報告書の構成は、業務フローに沿って順番に説明する形の方がいいと思うよ」

部下
「わかりました、そのようにします」

ベテラン社員のZさん
「そうだ、システムの概要説明も用意したほうがいいね。あと、課題の書き方は・・・」

部下
「・・・・・・(任された仕事のはずなのに、細かく指図されたら萎えるよ。だったら最初から自分でやればいいのに!)」

ベテラン社員のZさんは部下の報告書作成状況を早めに確認し、部下のやり方に対する改善点を指摘しました。経験ある自分の立場から見て、やった方が良いと思われることは全てフィードバックしたので、部下の仕事に貢献できたと自信満々です。

しかし、部下にとっては、自分のやり方をことごとく遮ってくる、小うるさい上司に映ります。もう少し自分で考えて作業を進めてから、レビューしてほしかったと思っていますし、細部にまでやり方を指示するのではなく、自身のやり方を尊重したアドバイスがほしかったと不満を抱きます。

こうした「頑張っているけど評価されない、報われない人」の存在を許す懐の広い企業は日本国内にたくさんあります。しかし、組織の本音は、「報われない人材ではなく、成長して人財となってほしい」です。

私の所属する外資系のコンサルティングファームでは、報われない人であり続けることは許されません。だからこそ、報われるための仕事のやり方を、研修・OJTを通して、徹底して教え込まれます。

この環境で得られた仕事術のノウハウは、世間一般のビジネスパーソンにとってもきっと有益であると思っています。それは、「外資系コンサルの仕事を片づける技術」(ダイヤモンド社:全256ページ)でまとめています。さらに詳しい内容は、特別抜粋版レポート(全30ページ)として、下記リンク先にて無料配布中です。

▽「外資系コンサルの仕事を片づける技術」特別抜粋版
https://it-ura.up.seesaa.net/item/report_request_it-ura-011.htm

報われない人材から脱するためのスキルとはどのようなものなのか、実際にその目で確かめてみてください。きっと得るものがあると思います。

書籍は2013年6月14日に発売されます。購入してくださる方は、是非私のTwitterアカウント(@juntoku_y)をフォローしてみて下さい。購入者への期間限定プレゼントとして、ページ数の都合で掲載できなかった20ページ超の未公開原稿を特別編集したものを提供致します。

posted by 吉澤準特 at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目記事

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