2007年3月12日発行
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■■ IT業界の裏話 No.0218
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発刊総数:4450部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :SEの品格
● ホットトピック :20万円で島が買える?Second Lifeとは?
● レポート提供
※■メルマガ/ブログで提供 ●メルマガ読者のみ提供
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■ ご挨拶
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どうも、吉澤準特です。
お陰様で拙著(http://tinyurl.com/3boldw)の内容について
様々な方から好意的なコメントを多数頂いております。
この場を借りて御礼申し上げます。
また、書籍プレゼントについては一両日中に発送致しますので、
恐縮ですが、対象者の方は今しばらくお待ち下さい。
作業が遅れて申し訳ないです。
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■ 業界裏話 :SEの品格
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以前、TVドラマ「ハケンの品格」になぞらえて、「コンサルの品格」と
いうエントリーを書きました。それには、コンサルタントとしてのあり
方、接し方、使い方について、次の2点を軸に述べています。
▽業務推進のサポートとしてのコンサル
▽外部の目としてのコンサル
※コンサルは開発請負業者としての側面も持ち合わせていますが、あく
までも「コンサルティング業務」という点に限っています。
同じように「SEの品格」について考えてみます。
▽システム構築者としてのエンジニア
システムエンジニアという名前の通り、システムの設計や構築を手
がける際にSEを動員することは一般的でしょう。
このとき、SEに期待されることは、与えられた要件定義(RFP)を忠
実に具現化することではありません。
現時点で存在しないものを設計するのですから、実装に着手してか
ら初めて定義不足に気付くというのはよくある事です。しかし、だ
からといって、その発見がシステム構築の後段で起こるほど、手戻
り工数も増していくものです。
ゆえに、クライアントにとってシステムの理想的な姿を思い浮かべ
て、設計、構築、運用に当たることが望まれます。
とはいえ、クライアント側も、SEにおんぶに抱っこというのもよく
ありません。そもそも、SEとは要件定義にしたがってシステムを構
築するという点を十分に認識し、不足情報があれば適宜SEに情報を
提供する姿勢を持ちましょう。
▽ソリューション提案者としてのエンジニア
SEとはシステムエンジニアを略したものであり、一般にはシステム
構築の設計者を指します。しかし、今日では、システムだけではな
く業務プロセスの見直しも含めてシステム設計をすることも多く、
そのため、「ソリューションエンジニア」という呼ばれ方もしてい
ます。
彼らがやることはコンサルに近いですが、コンサルとの最大の違い
は、システムに落とし込むことを前提としたソリューションを提案、
実装するという点です。
既にある要件定義やRFPについて、要望をそのまま受け入れるのでは
なく、「こうしたらもっと良くなります」というソリューションを
提示し、クライアントにとって本当に良いもの提供することを考え
ることが必要です。
クライアント側は、彼らに十分な提案の機会を与えて下さい。言わ
れたことだけをやってくれれば良い、というスタンスではベンダー
と戦略的なパートナー関係を築くことはできず、いつまで経っても
運用品質が低空飛行のままです。
コンサルのケースでも述べましたが、雇う側と雇われる側のそれぞれが
高い意識を持って臨まなければ、Win−Winの関係など築ける訳がありま
せん。「ベンダーに我々の業務が分かってたまるか」、「クライアント
はシステムの門外漢だ」などと思っている方、だったら、それを改善す
るための次の一歩を踏み出しましょう。
posted by 吉澤準特 at 03:49
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