2007年3月20日発行
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■■ IT業界の裏話 No.0220
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発刊総数:4450部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :mixi招待制の綻び
● ホットトピック :丸投げすればイモヅル式に?連想検索とは?
● レポート提供
※■メルマガ/ブログで提供 ●メルマガ読者のみ提供
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■ ご挨拶
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どうも、吉澤準特です。
社員ブログに取り組む企業が増えていますが、
無計画に一般公開してしまうと、次第に更新する気力が薄れ、
気が付けば放置ブログになっていたというケースをよく見かけます。
最近、気になったのが、
NTTデータビジネスコンサルティングの社員ブログ。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/36425302.html
更新感覚がだんだん長くなり、
2007年に入ってからは一度も更新されていません。
会社として情報を公開するなら、
もう少し計画性を持って運営した方が良いように思えます。
これではマイナスの印象を受ける人もきっといるような・・・
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mixiをされている方、マイミク登録してくれると嬉しいです。
まだまだ募集しております。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=283143
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■ 業界裏話 :mixi招待制の綻び
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先日、mixiから次のようなメールをもらいました。
(以下、メール抜粋)
mixi運営事務局です。突然のご連絡失礼いたします。
このたび、お客様のご利用状況を確認いたしましたところ、利用規約
に反する行為が見受けられました。
mixi では、ホームページ等で全く面識の無い他人を招待する行為を禁
止いたしております。
つきましては、以下の期日までに、上記URL のページを修正または削
除してくださいますようお願い申し上げます。
ブログ「IT業界の裏話」の中で、メルマガ読者の方をmixiにご招待しま
す、という表現が規約に抵触していたようです。
今回のような規約違反は、Web上で「mixi 招待」というキーワードで検
索すると、山のように見つけることができました。これらの全てに対応
をするには、人間の目で一つ一つチェックし、相手に連絡しなければな
らず、それにかかる工数を考えると、終わることのないもぐら叩きのよ
うに思えます。
これまで、mixiは友人や知人を招き入れてコミュニティを拡大していき
ましたが、延べ会員数が500万人を超え、ここ数ヶ月の成長率鈍化を見る
に、そろそろSNSとしてのあり方を見直す時期が来ているのかもしれませ
ん。
例えば、Googleが提供するGmailというサービスは、ベータ版ということ
もあり、既存ユーザから招待を受けた人間しか使うことができませんで
した。しかし、今ではGmailは登録制のサービスに移行しており、Google
のアカウント(誰でも申請できる)を持っていれば利用することができ
るようになりました
招待制から登録制に切り替えたことによって、Gmailの利用者は格段にそ
の数を増しています。mixiも会員数の増加を第一目標とするのであれば、
このようなオープン戦略を採用することもアリでしょう。
一方で、量が増えれば質が低下するという意見もあるかもしれません。
mixiが他のユーザコミュニティと異なる最大の点は、会員制サイトとい
う安心感からか、個人情報を明け透けにしているユーザが多いことです。
マイミク(招待者)が存在しないアカウントは匿名性が増しやすく、他
のユーザに対する迷惑行為を働きやすい状況になることは理解できます。
しかし、そもそも500万人を抱えるコミュニティで招待制を維持すること
自体がナンセンスなことなのかもしれません。ユーザの0.1%が赤の他人
へ招待状を送る可能性があると仮定すると、そのような行為を行うユー
ザは5000人(500万×0.1%)にも上ることになります。前述しましたが、
これらに対してもぐら叩き的発想で対処しても、焼け石に水でしょう。
ユーザ自身が生み出すコンテンツの質を高め、それに商業価値を見出す
なら、mixiは新規ユーザの募集を一度停止してもいいのかもしれません。
※既に会員増加率は頭打ちに見えますが。
なぜなら、これ以上数を増やしてもコミュニティの品質が低下する懸念
が大きいですし、何より、mixiの招待制による品質維持効果が十分に機
能していないからです。
品質を保つために、ユーザ登録の障壁を高くするという方法もあります
ね。例えば、ウーマンズパークというサイトでは、個人を確実に特定す
るために、ユーザIDとパスワードは郵送されます。こうすると、コミュ
ニティの価値を損なうような行為を行う人は減ります。
これとは別に、ユーザ数自体を増やし、それをもって商業価値を高める
アプローチもあります。この場合、招待制を維持する理由はありません
から、mixiは登録制に移行すべきです。
ただし、既存のユーザに対する保護政策は必要であり、ユーザが自身の
情報をどこまで公開するのかを細かく設定できる必要があります。いく
つかの機能は既に実装されていますが、マイミクをグルーピングして、
グルーピングごとに公開情報を変える、というくらいの柔軟性は備えて
ほしいですね。
※他にもプライバシーに関わる情報はデフォルトで非公開になる、など
の配慮もあった方がよい気がします。
綻びが生じているmixiの招待制をどうするのか、今後のmixiの舵取りが
気になります。
posted by 吉澤準特 at 03:52
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業界裏話