前々々回エントリー、前々回エントリー、前回エントリーに引き続き、「外資系コンサルの仕事を片づける技術」をベースにして、類書にどんな仕事術のコツが書かれているかを整理してみました。対象としたのは、世の中で比較的よく読まれている仕事術の本(ベストセラー)です。
<比較するベストセラーの仕事術の本>
・99%の人がしていないたった1%のコツ
・あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール
・一瞬で大切なことを伝える技術
・入社1年目の教科書
※仕事を効率的にこなしたいと思う人はたくさんいると思います。そうしたニーズを受けて、世の中には仕事術の本がたくさん出回っているわけですが、本によって書かれていることに違いがあります。そこで類書と比較しながら、頻出のコツはなんであるかを調べました。
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【動かすスキル編】
<分類:基本姿勢>
★★★
・目的とゴールを参加者へ周知してから会議をはじめる
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→目的とゴールを事前に共有する
→会議の趣旨を明確にする
→シナリオを考え時間を区切る(進行管理)
→会議の準備、本番、フォローは1:1:1になるように手間をかける
★★
・あいまいな判断で会議を終わらせない
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→会議後のアクションはその場で決める
→必要以上に摩擦を恐れない
→プレゼン者は簡潔に説明し、最後まで聞く
→質問前にみんなで3分考える
→論点に影響しない付加価値のない発言で終わらせずに賛否をはっきりさせる
→決を採る方法を曖昧にせず決めておく
★★
・意見を出しやすい雰囲気をつくる
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→小グループで話し合い、代表者に発言を集約してもらうことで、身内で論点をまとめてもらう
→ホワイトボード、フリップチャートを使って論点を明確にする
★
・上司の目線でやるべきことを考える
<分類:議論の進め方>
★★
・仕事を頼む時には依頼と期待を伝える
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→人には動いてもらう→プロは期待に応える
★★
・反論するには、相手の理を認めた上で妥協案を添えて問いかける
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→反論を伝えるときは代案を添える
→目上の人の意見への反論は「あえて言わせてください」と前置いて話す
★
・結論を言わせて当事者意識を持たせる
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→相手に結論を言わせる
★
・会議が脱線しないようにファシリテートする
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→話題を脱線させない
→誰に対しても平等に扱う
→勝手にしゃべらせない
★
・相手のコミュニケーションタイプに応じて対応スタイルを変える
(実用/低リスク/こだわり/協調)
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→席順に配慮する(対話しやすい位置関係)
→多重人格になる→相手に合わせて性格を変える
<分類:議事録の作り方>
★★★
・議事録は率先して書き、当日中にレビュー依頼を出席者に出す
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→議事録は当日出す
→頼まれなくとも議事録を書く
★★★
・議事録は分かりやすい表現でシンプルに書く
★★
・議事録は時系列ではなく議題単位で整理する
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→議事録は時系列で書かない
<分類:BATNA/ZOPA>
★★
・事前に反対意見を確認して対策を立てる
(類書にも書かれていた関連するコツ)
→根回しをする
→反対意見を事前確認して対策を立てる
★★
・相手のKOFを避けて落とし所を受け入れさせる
★
・ハイボールを投げて相手の出方を伺う