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■■ IT業界の裏話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.0226
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発刊総数:4450部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :システム障害訓練の日を制定しよう
● ホットトピック :「UPS」にも及ぶシステム統合化の波
● レポート提供
※■メルマガ/ブログで提供 ●メルマガ読者のみ提供
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■ ご挨拶
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どうも、吉澤準特です。
「ひぐらしのなく頃に」というコミックを読みました。
あまりの展開の進み具合に頭がなかなかついていけません。
特に、祟り殺し編が理解するのに一番時間がかかりました。
というか、まだ納得はできていないんですけど。
まだ読んだことの無い方、好き嫌いが分かれると思いますが、
インターネットカフェなどに行った際には、
一読してみてください。
(ひぐらしのなく頃に)
→ http://it-ura.seesaa.net/article/38492721.html
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■ 業界裏話 :システム障害訓練の日を制定しよう
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昨今、システムを無停止で運用することの価値を謳っているベンダーが
増えていますが、それによって真のBCP(ビジネス継続計画)、何が起き
ても業務を遂行させるための計画について考える機会が薄れているよう
に思えます。
例えば、Oracleはアンブレイカブルなシステム運用を売り文句にグリッ
ドコンピューティングを展開していますが、このサービスを採用しよう
とする企業のいくつかは、これさえ導入すれば、もうシステムは止まら
ないと考えてしまっています。
本当のBCPとは、システムが停止した状況でも、代替業務のプロセスが定
義されていることです。その上で、段階的にシステムが使用できない状
況を想定して、ケースごとに手動業務のプロセスを適用していくのです。
フォールトトレラントのように、システム障害時に代替機への切替が限
りなくゼロに近づいたとしても、最悪のケースとしてシステム全体が止
まってしまうという状況は十分あります。
常々感じていることなのですが、前述のようなケースを想定して対応シ
ナリオを考えている企業が少なすぎます。それはITシステムが生命線で
ある金融機関も例外ではありません。
参考までに、日銀が調査した金融機関におけるBCPの対応状況アンケート
結果へのリンクを掲載しておきます。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/38492181.html
確かに、このような異常系処理への対応は日常的な効果を確認すること
は難しいですが、いざというときに身に染みるほど実感できます。逆に
言えば、備えを欠いていると、システム停止という自体に見舞われたと
きに、業務を継続できないほどの混乱が生じてしまうでしょう。
もちろんコストと効果の観点で考えるのが経営ですから、システム停止
によって業務が完全に止まっても問題ないものに限れば、BCPを考える
必要性は薄いです。
しかし、私の過去の経験から言うと、社内の基幹系業務を担っているシ
ステムにも関わらず、システムが完全に停止したことを想定してBCPを
用意しているところはまだまだ少ないです。
これから新たなシステムを設計して運用を行う方は、是非ともシナリオ
分析を中心に、システム停止における代替業務のあり方まで踏み込んで、
BCPを検討してはいかがでしょうか。
年に1回、システム障害訓練と称して、異常系のケーススタディを行い、
BCPの有効性を検証するようなイベントを設けることができれば、その業
務は、真の意味でアンブレイカブルな業務になるでしょう。
posted by 吉澤準特 at 00:11
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業界裏話