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■■ IT業界の裏話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.0227
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発刊総数:4450部 http://it-ura.seesaa.net/
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▼INDEX▼
■ ご挨拶
■ 業界裏話 :ITIL準拠という幻想
● ホットトピック :ITILの変更管理とリリース管理
● レポート提供
※■メルマガ/ブログで提供 ●メルマガ読者のみ提供
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■ ご挨拶
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どうも、吉澤準特です。
多忙のため、ご無沙汰になりました。
仕事の目処がついたので、ようやくメルマガを再開できます。
日本はもうGWに突入しましたね。
もしかして、このメルマガを休日明けに見ている人も
多いのでしょうか?
そういえば知人から面白い動画を教えてもらいました。
日本のCMで「オージンジ、オージンジ」というのがありますが、
そのアメリカ版です。かなりキてます。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/40567149.html
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■ 業界裏話 :ITIL準拠という幻想
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IT業界に身を置いている皆さんは、「ITIL」が何かご存知と思います。
もしまだ知らない、もしくは忘れてしまったという方がいれば、急いで
次のリンクをチェックしてください。
→ http://it-ura.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=ITIL
さて、ITILと言えば、これからのシステム運用の常識になると言っても
過言ではないほど、現場から熱い視線を浴びているホットトピックです
が、いささか過剰な反応であるように思えます。
まず一番多い誤解が、「ITILを導入すればすぐハッピーになれる」とい
う幻想です。ハッキリ言いますが、ITILを導入すると、短期的には現場
はアンハッピーになります。
なぜか?
新しい仕組みを導入するということは、既存のオペレーションプロセス
を変更するということです。それによって生じる変化は現場のやり方を
一時的に混乱させてしまうのです。
分かりやすい例を挙げましょう。
ちょっと腕を胸の前で組んでみてください。人によって右腕が上になっ
たり、左腕が上になったりしていると思いますが、続けて、上になる腕
が逆になるように組み直してみましょう。
どうですか、なんとなく違和感を感じますよね?
腕を組んできることに違いはないのですが、意識して逆に組むと、なん
だかしっくりきません。
システム運用も同じで、ITILというルールを導入すると、運用業務の細
部にまでITILルールが影響してきます。特に、インシデントという考え
方がこれまでの運用に欠如していた組織では、現場が感じ取る違和感は
強烈であり、時として反発を招くことに十分留意することが必要です。
さて、もう一つITILに関する幻想があります。 それは、ITILが定義し
ている全てのプロセスについて、対応するガイドブックや解説書が存在
すると思っていることです。
ITILはあくまでノウハウ集であり、具体的なマニュアルではありません。
ですから、実施すると望ましいことは定義されていますが、具体的に何
をどうしろ、というアクションが明記されている訳ではないのです。
これらを履き違えると、ITILを導入してもマイナスポイントばかりが目
立つようになり、せっかく導入したのに、運用現場の効率性は下がる一
方だということになってしまいます。
流行りものということでITILに飛びつく前に、まずはよく中身を知って
から、導入に向けたアプローチを、運用組織全体で考えていくのが好ま
しいでしょう。
組織内である程度検討が進んだら、経営層も含めてITILの財務管理や業
務継続性の議論にも取り組むとベターです。
posted by 吉澤準特 at 00:17
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