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1月7日、大手自費出版の新風舎が民事再生法の適用を申請(倒産)しま
した。負債総額は、出版社単体で20億円、持ち株会社を合わせると25億
円です。
この出版社で自費出版を行った著者の大半は、このニュースを聞いて多
少溜飲を下げたことでしょう。
ご存知の方もいると思いますが、新風舎は悪徳企業として出版業界では
有名であり、昨年7月には元大学教授を含む3人の著者が契約不履行によ
る損害賠償請求を起こしています。
問題とされている新風舎のやり方は、自費出版商法というものをアレン
ジしたもので、彼らは「出版実現プログラム」と呼んでいます。
カンタンに説明すると、
1.自社主催の出版コンテストを開催
2.最終選考で惜しくも落ちた作品の著者に声をかける
3.共同出版という形で、費用は全額著者負担の契約を結ぶ
4.作品は提携先の書店&ネット販売
というものでして、このプロセスで特に問題視されているのが3と4。
まず、共同出版を持ちかけられた作品の数。
新風舎はこの1年間で2500作品を超える出版を行っており、その何割かを
このコンテストで獲得していると推定されます。
仮に5割の作品(著者)をこのコンテストで開拓したとして、2500作品の
5割ということで1250作品。
この出版社は1年間でなんと30!を超えるコンテストを開催しています。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/77100124.html
そうすると、1コンテストあたり40作品の出版に結び付けなければなりま
せんよね。出版化が約束される大賞、金賞、その他特別賞は平均5作品。
となれば、残り35作品を出版実現プログラムで獲得することになると思う
のですけど、自費出版は多額の費用がかかります。当然断る人もいる。で
すから実際にはさらに多くの人に声をかけているということになります。
また、新風舎と同規模の出版社であれば、月に10作品程度を刊行できれ
ば御の字だと思うのですが、
「10作品×12ヶ月=120作品」 <<< 「2500作品」
これは明らかにおかしな数字ですよね。どう考えても桁が一つ違う。こ
の数字から分かることは次のいずれかの事実でしょう。
「新風舎には一人で10人分働けるスーパー編集者がたくさんいる」
or
「1作品にかける校正作業が通常の1/10程度という杜撰な対応」
私としてはどう考えても後者の方が濃厚に思えます。
さらに酷いのは自費出版を行う際に要求する金額。
いったいいくらだと思いますか?
実はこんなに法外な金額なのです。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/77104093.html
ちなみに一般的な出版社の場合、100万円程度で十分賄えます。いくら
なんでもこれは酷い。
長くなりそうなので次号に続きます。
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