ここ1ヶ月あたり、2008年におけるIT業界のトレンド予測を発表するメデ
ィアが増えており、皆さん様々な考えを披露しています。
読んでいて面白いのですが、そういえば去年も同じようなトレンド予測
をやっているわけで、気になったので調べてみました。
<ITmedia編集部の2007年予測 06年12月時点>
→ http://it-ura.seesaa.net/article/79160910.html
・SI・ソフト業界 大再編へ
・SNSが早くも淘汰の嵐に
・サンとデルが資本提携
・オラクルとシマンテックが資本提携
・データセンター事業を巡る合従連衡が盛んに
・オラクルとレッドハットが資本提携
・日本版SOX法で駆け込み需要が急拡大
・ネット証券業界 再編へ
・SE不足がますます深刻に
・電力線通信(PLC)が意外に早く普及へ
業界再編では、BIベンダーの連続買収劇が非常に印象に残っています。
連日のニュースは驚きの連続でした。
→IBMがCognosを買収
→オラクルがハイペリオンを買収
→SAPがBusinessObjectsを買収
また、オラクルはBEA買収に手を伸ばし、レッドハットはJBossを買収、
Webアプリベンダーの勢力図も変わりましたね。
※オラクルはJBossの買収も実は考えてました
実現には至りませんでしたが、マイクロソフトがYahoo買収というニュー
スは業界大再編の予兆を感じさせたものです。
オラクルとシマンテックの提携は、NECも巻き込んでのパートナー提携と
いう形になりましたし、サンとデルは11月にサーバ分野で提携して
Solaris搭載のデルサーバが販売されることになりました。
データセンター事業関連では、業界トップのオプスウェアをHPが買収し
たニュースもそれなりにインパクトがありましたね。
オラクルとレッドハットについては、仲良くなるというよりも、むしろ
仲が悪くなった気がします。オラクルはRedHat Linuxのサポートを自分
でやっちゃいましたし。
日本版SOXの駆け込み需要は、私の周辺ではまさにその通りでした。案件
の多いこと多いこと。石を投げればJSOX案件に当たるというくらい。
ネット証券に関する大きな動きでは。三菱UFJフィナンシャルグループが
松井証券に15%超出資したことでしょうか。本格再編は2008年に持ち越
された感があります。
SE不足について、10月終わりから年末までは、ネット上ではIT業界に対
するネガティブイメージで染まったように思えます。IT業界絶望論など
はその典型でしょう。
電力線通信(PLC)は少しずつ普及していると思いますが、私の周りでは
使っている人はいません。ADSLか光ファイバーで皆満足している模様。
こうやって実際に振り返ってみると、2007年年初と年末での状況がかな
り変わってきていることに気付きます。
特にBI業界の激震ぶりはスゴイですね。あっというまにSAP、オラクル、
IBMの三つ巴に入れ替わってしまいました。
オープンソースやWebアプリも、オラクルのBEA買収完了という報告と、
サンのMySQL AB買収(10億ドル)のニュースが昨日発表されました。
多分、WebLogicが買収される日も近いでしょうね。
ITmedia編集部の2008年予測はコチラにあります。今年の年末にまた振り
返ってみましょう。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/79160494.html
posted by 吉澤準特 at 02:22
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