以前、mixiでIT業界で聞いたことのある名言を教えてくださいというお
願いをしたことがったのですが、今読み返してみるとかなり秀逸な台詞
が多くて吹き出してしまいました。
そこで今回は迷言集をお届けします。
【その1】-------------------------------------
「バグは夜更け過ぎに 仕様に変わるだろう」
これはツライですね。
何をやってもバグが解消せず、終電がなくなってもまだ直らない。こう
なったら「仕様」と言い切るしか術は無い・・・
そんな悲しい状況が目に浮かびます。
私はDBコネクションプールで同じ憂き目を味わいかけたました。
【その2】-------------------------------------
「1年に1回起こる可能性が1%の問題なんて無視していい。
俺は100年後はもう居ない」
総稼働時間で考えれば、100台同時に動かすと1年で問題発生ですね。
ハードディスクの耐久性能で”100万時間稼動”(MTTF)という製品の
考え方と同じ理屈です。
この論理で押し切れるクライアントがいたら、逆にヤバいです。
【その3】-------------------------------------
「営業が出した要件が全てだと思うな」
おいおい、身内を欺いてどうするんですか。孔明の罠なんて誰も求めて
ませんから、さっさと仕様を聞き出してきてくださいって。
【その4】-------------------------------------
「所詮ボクらは農耕民族。誰かが開墾した畑を守るだけなんです」
運用チームにこんなことを言われると本気で泣けてしまいます。そんな
に卑屈にならないで下さい。どこの業務ユーザに苛められたんですか?
あなたのチームがいるからみんな仕事ができるんですから、どうか自信
を持ってください。
【その5】-------------------------------------
「画面は青かった・・・ 」
ああ・・・哀れ、ブルースクリーンを見てしまいましたか。ダンプ情報
が書かれているのに、一瞬で消えてしまうから内容を確認する間もない
という冗談みたいな画面。
なんのためにエラー情報吐いているんだぁ!!
【その6】-------------------------------------
「論よりコード」
「UTSL(Use The Source, Luke)!」
コード至上主義の方と仕事をすると似たような話を聞きます。確かに一
理ありますし、生産性も高いのですけど、お願いですから官公庁の仕事
でそんな無茶を言わないで下さい。
【その7】-------------------------------------
「我がコードは我流。我流は無形。故に誰にも読めぬ・・・」
論よりコードに似ているようで全然違います、コチラの方はコードの可
読性が限りなく低い!一体誰に保守させるつもりでしょうか。
我流で書けるのは分かりましたから、次はコメントの書き方やデザイン
パターンを学んで、可読性の高いコードをお願いします。
その他の迷言はコチラに整理しました。もっと見たい方はどうぞ。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/80158550.html
最後はまともな名言で締めましょう。
「プログラムを書いたことのない者、情報システムを語るべからず」
私の持論でもあります。一を聞いて十を知る人も確かにいますが、多く
の人は一を聞いて一を理解する程度です。いや、確実にその一を達成で
きる人はやっぱりそんなに多くないでしょう。
だからこそ、書籍や伝え聞いた話で理解した気になるのではなく、実際
にソースコードがどんなものかを感じ取ってからITを語ってほしいです。
そういう点で、最強のIT戦士になるためのスタート地点はプログラマな
のだと思っています。
ITコンサルもSEも、原点はプログラマにあり。
posted by 吉澤準特 at 15:45
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