みなさんはIT関連の情報をどのように入手していますか?
20年前であれば、専門情報を入手するには専門書籍を購入するか、社内
に蓄積されている情報(ヒト・文書)にアクセスするくらいしか方法が
ありませんでしたが、PCやネットが普及してからというもの、インター
ネット上で多くの情報を入手できるようになったのは事実です。
しかし、全てがネット上で情報を収集することが最上であるかと言えば、
実はそんなことはありません。
第1に、ネット上に存在する多くの情報はかなり断片化されており、情報
が意味することを深く理解することがなかなか難しいです。
例えば、コンピューターワールドというIT系情報サイトは、Web上の内容
とほとんど同じ記事を紙媒体でも流通させていますが、後者と比較して
前者は俯瞰的に情報を知る方法で遅れをとっています。
ウェブの情報はその特性上、どうしてもリンクを辿って内容を追ってい
くことになりますよね。ですが、各ページに表示されるサイドバーには
様々な他のニュースコンテンツがあり、どうしても意識が散漫になりが
ちです。
これに対して、書籍や雑誌を読んでいるときには、その情報だけを読み
すすめることになり、集中的に知識を吸収することができます。
この差は大きいです。
実際のところ、皆さんもこのメリットを感じて、ウェブ上の情報サイト
と紙媒体の情報書籍を組み合わせているのではないでしょうか?
既にウェブ上でほとんどの情報を入手できるにも関わらずね。
これらの話に関連して、IT業界で活躍する人々は一体どのような情報誌
を読んでいるのかという質問をmixi上で見つけました。
多くの方が日経BP社が出版する雑誌を挙げていましたね。なかでも、日
経コンピュータの支持が多かったです。
しかし、そこで挙がっていなかった情報誌にも良いものはいくつもあり
ますので、私が考えるオススメの情報誌を、購読者のコメントとともに
以下に紹介しておきます。
▽ 日経コンピュータ
→ http://tinyurl.com/yx3w4o
・会社で定期購読しているのをきっかけに個人でも買い始めました。
SaasやSOAなどの最新技術動向や、現状のシステムの問題点、業界
動向などが毎号確認できるのでIT業界関係者は必読だと思っていま
す。
・実際のシステム事例が豊富で参考になります。人気記事の「動かな
いコンピュータ」は、システム開発が失敗した原因を追っていて、
大変参考になります。まさに、人の振り見て我が振り直せ、です。
・SIer、ソフトベンチャーと、IT業界を歩いてきたが、どこの会社に
勤務している時でも、ずっとこの本は移動時の友だ。紙面刷新して
から、よりシステム企画に役立つ本に変身した。日経コンピュータ
と日経SYSTEMSの2冊があれば、ほぼ企画〜概要設計までできてい
る。ぜひ一読をすすめます。新入社員、いやいや、これからIT業界
を目指す学生こそ、オススメだ。日経BP社の数あるIT誌の中で生き
残ってきた理由がわかると思う。
▽ 日経ソリューションビジネス
→ http://tinyurl.com/y56on5
・「日経ソリューションビジネス」が届くと、真っ先に”熱血!第三
営業部”を読んでいます。IT営業というとコンサルティングセー
ルスだ、なんだかんだといって近寄りがたいものがあるのですが、
”熱血!第三営業部”を読むと、他の業種の営業とかわらない部分
が多いことが良くわかると思います。IT営業員のみならず、他の
業種の営業の方々にもお勧めです。
▽ 日経情報ストラテジー
→ http://tinyurl.com/sn2oj
・経営戦略や情報戦略の専門誌ですが、読んでみると意外と読み易く、
理解し易いです。他の企業(一流企業や危機的状況から復活した企
業)の事例が豊富で、とても参考になります。経営者や起業を目指
している人は必読だと思います
・一流企業がさらに現場を革新する為に、どのようなことに取り組ん
でいるのか。トップの考え方から現場への実践まで、毎号非常にワ
クワクさせられる内容となっております。企業家精神を学べるので
はないでしょうか。
▽ Software Design
→ http://tinyurl.com/yxl9s5
・仕事での関わりが増えつつあったので、購読をはじめてから、こと
あるごとにセキュリティ関連の記事の要望を出し続けました。昨今、
セキュリティのネタは尽きることを知らず、自分の方がSD誌の特集
に追いつかない状態です。つらいけれども、うれしいことです。時
々Solarisの特集が組まれるのも、捨てがたい。
・オープンソースから身近なツールまで、非常に幅広いジャンルの情
報を掲載した雑誌です。流行廃りがあるこの業界ですが、目の付け
所は先駆者的な特集が多いかとおもいきや、一方では運用面などの、
今更聞けないような内容をおさらいする特集もあり、幅広い読者層
に対して優良な情報を発信している雑誌であると感じています。
▽ DBマガジンは必須です。
→ http://tinyurl.com/uz5pz
・定期購読すると過去記事DVD-ROMがついてくるのが魅力です。約7年
分の情報量は見るだけで一苦労って感じですが仕事に役立ってます。
Oracle、SQLserverなどベンダー製品の記事は充実してますね。
・対象としては初心者から中級者向けです。オープン系の技術者でデ
ータベースに興味を持った方は一読をお勧めします。OracleとJ2EE,
.netフレームワークを絡めたホットな話題も掲載されています。わ
たしは定期購読をしていますが、データベースの基礎という観点で
は、一年単位でループをしています。一年だけ読み続けるのがよい
でしょう。
ちなみに、皆さんの中で「日経〜」系の雑誌を定期購読される方がいら
っしゃるなら、「IT proプレミア」というサービスが割引利用できます。
このサービスは過去に日経BP社が出版した雑誌に掲載された記事をPDF形
式でダウンロードできるというものです。
私も使っていますが、調べものをするときには無類の強さを発揮してお
り、ワンランク上のエンジニアやコンサルタントを目指すには必須のツ
ールだと思っています。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/25739504.html
posted by 吉澤準特 at 03:27
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
業界裏話