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2008年04月05日

IT業界の格差社会、年収200万のオペレータ業務 このエントリーを含むはてなブックマーク

 IT業界は、残業代のおかげで高給取りが多い印象がありますが、実際に
 はかなり悲惨な状況を余儀なくされている人々がいます。
 
 例えば、「システムの要件定義を行う」、「設計・開発を行う」、「運
 用管理を行う」、そういった役割の人は意図するしないに関わらず残業
 が発生し、”基本的”には残業の対価が支払われます。
 
 ※例外扱いの仕事も残念ながらありますけどね
 
 人によっては基本給と同等以上の残業代を手にすることもあり、それゆ
 え実際に高い給与を得ているケースがあるのですが、役割の特性から残
 業があまり発生しないものもあります。
 
 その役割はシフト制のため、決められた時間になると別の人員と交代し
 ます。抱えている仕事はそのときに引き継ぐため、残業はほとんど発生
 しません。
 
 いったいこの役割が何か分かりますか?
 
 
 
 そうです、監視業務を主とするオペレータです。
 
  → http://it-ura.seesaa.net/article/66772640.html
 
 国内で単純なオペレータ業務を提供している業者はかなり多く、彼らの
 多くはIT業務に対する高度な知識は持っていません。
 
 東京都内であれば70万円〜80万円が人月単価の標準価格と言われている
 ので、それだけ見ると結構お金をもらっているように見えますが、会社
 の間接コストや中間搾取マージンをさっぴくと、だいたい個人の手元に
 は50%程度しか残りません。
 
 70万円貰っているオペレータは、70万×50%=35万円 が支給額と考え
 てよいでしょう。
 
 そこから所得税など控除分(15%程度)を除くと、
 
 35万×85%=約29万円
 
 これが手取額になります。これだけ見ると、12倍すれば年収300万円を大
 きく超えますが、昨今では国外アウトソーシングの流れもあり、とてつ
 もない金額での業務提供を要求されることが増えています。
 
 
 中国では業務オフショアの引き受けを盛んに行っていますが、特に運用
 監視業務に従事する人々の単価が安価でして、なんと人月単価が40万円
 を切るところが当たり前に存在しています。
 
 ただちに全ての運用業務が国外へアウトソーシング可能になるというこ
 とはありませんが、それでもかなりの作業ボリュームがオフショアに持
 っていくことができるのは事実です。
 
 昨今の運用監視サービス提供業者は、この価格帯と戦っていかなければ
 競争に勝てなくなってきています。
 
 40万円という単価を国内で実現しようとすれば、オペレータの手元にの
 こる収入は、40万×50%×85%=17万円!しかありません。
 
 
 現状の市場動向からすれば、ただちにこの単価を受け入れる国内業者は
 いないと思いますが、数年後はどうなっているかわかりません。
 
 もしも受け入れられてしまったら、月収17万円というアルバイトレベル
 の収入で生活を送らなければならない低所得層を生み出すことになって
 しまいます。
 
 
 200万円以下の年収であなたは暮らしていけますか?
 
 できないことはありませんが、かなりの節制が必要な生活となります。
 おそらく、家庭を持って育児に励む余裕はないでしょう。
 
 年収200万円を下回ると、生活は負のスパイラルに陥り、不健康で教育も
 不十分、家庭環境も悪化することが昨今の状況から明らかになってきて
 おり、このままでは明らかに日本社会は悪化の一途を辿ることでしょう。
 
 国内業者は、単なるモニタリングサービスのマンパワーを提供するので
 はなく、付加価値のある高度なサービスを提案・提供するようにシフト
 しなければ、この状況は打破できないと思います。
 
 
 「中国は工場(労務)を提供し、インドは技術を提供する」
 
 そんな言葉があります。しばらくすれば、中国側の単価も跳ね上がり、
 価格競争力も落ちてくることは予想できますが、そのときはベトナムや
 タイがその代わりになるだけです。
 
 トーマス・フリードマンが提唱した「フラット化する社会」の通り、世
 界を席巻するグローバリゼーションによって、もはや生活に密着した仕
 事を除き、世界中の企業がライバルになりつつあるこのご時世。
 
 願わくば、日本のオペレータ業者も戦略的サービスを提供できる存在に
 なれるよう、合従連衡を繰り返して強くなることを。

posted by 吉澤準特 at 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年03月26日

あえて言おう、Yahooの掲示板はカスであると! このエントリーを含むはてなブックマーク

 調べ物をしていて、たまにYahoo掲示板を見るのですけど、そのたびに
 感じることがあります。


 「なぜYahooの掲示板はあんなに使い勝手が悪いのか!」


 これはもうストレスというよりも憤りです。

 Yahooほどの巨大ポータルサイトが提供しているサービスですから、普通
 に考えれば使いやすいスタイルに仕上がっていると思うのですけど、私
 にはどうにもそうは思えないのです。

 論より証拠、実際に見てもらったほうが早いですね。まずは以下のリン
 ク先を辿ってYahoo掲示板を開いてみてください。

  → http://it-ura.seesaa.net/article/91040397.html

 この画面を見て私が瞬時に感じたのは、ユーザの導線をまったく無視し
 て作られているなという点です。

 今の世の中、ユーザに1クリックさせるだけでも大変なのに、そもそもク
 リック(&画面遷移)の連続を前提にしてコミュニケーションサイトを
 構築していることに驚きを禁じえません。

 それにカテゴリーの分け方もメチャクチャです。

 例えばあなたが前述のリンク先からYahoo掲示板のTOPを開いたとして、
 そこからネットゲームに関するコミュニケーションをしたいとすれば、
 一体どのリンクを辿っていけばよいか分かりますか?

  ホビー?
  その下のサブカテゴリであるゲーム?
  それともコンピュータとインターネットのカテゴリ?


 ネットゲームの例はまだマシです。「ビジネスと経済」というカテゴリ
 はかなり酷い。

 このカテゴリの下には、株式/就職、転職/不動産、というサブカテゴ
 リが表示されていますが、親カテゴリである「ビジネスと経済」をクリ
 ックした結果表示されるのは次の通り。

  ・金融と投資
  ・雇用
  ・交通機関
  ・資格、試験
  ・小規模事業
  ・不動産

 確かに「雇用」の下に就職、転職というトピックはありますが、それを
 言ったら「不動産」の下にも複数のトピックが挙がっており、だったら
 「雇用」という形で表示する方が腑に落ちます。


 さらに最悪なのは、各トピックの書き込みの内容を一覧で全て表示する
 機能が分かりにくいことです。

 昨今の大規模掲示板は、スレッド形式で全ての書き込みを一覧できる機
 能をデフォルトで有効にしているものですが、Yahoo掲示板は個別投稿の
 タイトルのみ表示する形になっています。

 今時、いちいち各書き込みをクリックしないと中身が読めないなどとい
 う仕様で満足する利用者がどれほどいることでしょう。

 じゃあそのトピックの書き込みを全て表示させようと思ったら、「まと
 め読み」という機能を使うことになるのですが、それが直感的に分かり
 にくいのです。

  → http://messages.yahoo.co.jp/index.html


 トピックまでブレイクダウンしていくと、ページ上部に控えめな表示で
 「個別の投稿」「スレッド」「まとめ読み」というリンクが並んでいる
 のですが、いちげんさんがその違いをすぐに理解できるでしょうか?

 きっと多くの人はイライラして見ること自体やめてしまうのではないか
 と推察します。※少なくとも私の周囲はそうでした。

 その結果は掲示板の書き込み数に現われているので、ここで言葉にする
 必要もないほどだと思いますが。


 掲示板機能をほったらかしにしてブログやメルマガに手を出している現
 状が私には理解できません。

 そもそもブログもメルマガも”とても”使いにくいのですけど。


 せっかく日本で最も使われているポータルサイトなのだから、もっとも
 っとYahoo!Japanはその良さを磨いてもらいたい。

 そして、さらに価値あるコミュニケーションサイトに成長してほしいと
 切に願っています。せめて2ちゃんねるの足元に及んでください・・・

posted by 吉澤準特 at 13:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

プログラマ向きなカフェをオープンさせよう このエントリーを含むはてなブックマーク

 ITというか、プログラマ向きなカフェオープンさせたいのですが、メ
 ニューのアイデアをください。

 ちょっと小洒落たインテリア、本棚はオライリーで揃え、コンセント・
 無線も使い放題。メニューには“Shellシェイク・Javaカレー”など料
 理の内容はともあれ(!?)分かる人には分かるものを掲載したいです。
 
 料理のジャンルは洋・カフェ飯な感じでお願いします。
 
 -----------------------------------------------------------------
 
 そんなお題が2ヶ月前に”はてなクエスチョン”に出されていたのです
 けど、回答がかなり面白かったので紹介します。
 
 
 
 ・コマンドラインで注文
 
 ・ときどき料理にバグが入ってる。
 
 ・エッグSPAM、エッグベーコンSPAM等、注文全部にSPAMが入っている。
 
 ・MENUはtelnetで注文注文がなかなか届かないときはpingを打つ。
 
 ・各テーブルに紙ナフキンの代わりに付箋紙を用意。
 
 ・料理は全てバージョン管理されて、ユーザーもコミット可。もちろん
  オープンソースで公開。たまにアップグレードするとすごいことに。
 
 ・喉が渇いているときは「/.*(tea|coffee)$/i」で一気に注文
 
 ・Bill Gatesは、人気のもの詰め合わせセット。
  Steven Jobsは、シンプルに1品料理を。
  
 ・お会計のときは「ビルドお願いしまーす」と店員を呼ぶ。
 
 ・F5でお替り、Ctrl-Zで注文キャンセル、Ctrl-Qで終了。
 
 ・「デフォルト」メニューは必須。あとはプログラマがいかにメニュー
  をカスタマイズできるか。 どのメニューも「カリー化」できるなど。
  
 ・お好きな食べ物&飲み物をMash up
 
 ・Pasta + HotCoffee + Pie で本日のPHPセット
 
 ・料理はもちろんプロトタイプから提供
 
 
 
 どうでしょう、お気に召すメニューはありましたか?
 一度は訪れたいと感じる雰囲気のカフェでした?
 
 私は、料理にときどきバグ(虫)が入ってくる時点でアウトです。おま
 けにプロトタイプからメニューを提供って、どれだけいい加減なお店な
 んですかっ!
 
 
 ちなみに、もしあなたが気まぐれでこのオライリーなカフェをやってみ
 たいと思うなら、コラボカフェというところで、丸一日自分のカフェを
 持つことが出来ます。
 
  → http://it-ura.seesaa.net/article/90655294.html
 
 実際、大学生や社会人でカフェをやってみたいという人が利用しており、
 文化祭のノリでカフェオーナーにチャレンジしています。
 
 どなたか、プログラマ受けするオライリーカフェ、やりません?
 
 
 ※オリジナルのやりとりはコチラ
  → http://it-ura.seesaa.net/article/90657094.html

posted by 吉澤準特 at 13:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年03月24日

ベアー救済、2ドルのミステリー このエントリーを含むはてなブックマーク

米証券大手ベアー・スターンズの突然の身売りに揺れた米金融市場は株価が持ち直し、金融不安がひとまず和らいだ。 米金融当局などが矢継ぎ早に打ち出した対策を評価する声もある。だが、買収額が1株2ドルまで落ちたベアー救済劇には不明な点も多く、 金融大手の業績悪化や景気後退への懸念がなおくすぶっている。

「ベアー・スターンズは米国のヤマイチか」

 米金融アナリストの間では、いまの米国の金融不安を、97年の山一証券破綻(はたん) が象徴する日本のバブル崩壊と比べる分析が出始めている。

ベアー社の資金繰り難が深刻化した13日、ニューヨーク連銀を中心とする米当局は緊急協議を重ね、14日にJPモルガン・ チェースを介した資金供給策を発表。それでも混乱が収まらないとみると、16日夜の救済合併発表と最大300億ドルの特別融資に踏み切った。 17日から始めた証券会社への新貸出制度には19日時点で計288億ドル(約2兆8800億円)もの借り入れが殺到し、 資金繰り不安を後退させた。

JPモルガンは15日時点で1株12ドルを想定していたが、ベアー社の帳簿を分析して切り下げた、との報道もある。 買収額は約2億4000万ドル(240億円)。10億ドル(1000億円)はあるとされる本社ビルの価値を大きく下回る。 実質は債務超過だったとの観測も残る。

http://www.asahi.com/business/update/0322/TKY200803220303.html

posted by 吉澤準特 at 02:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年03月18日

遅刻の言い訳メーカーに言い訳を考えてもらった このエントリーを含むはてなブックマーク

携帯向け暇つぶしサービスで「遅刻の言い訳メーカー」というものがあるのですが、なかなか笑える言い訳を色々と考えてくれたので、 ちょっと紹介します。

  • 先ほど、子猫が道路に飛び出してトラックに轢かれそうになってまして、そこで私は「いざ、助けん」 とばかりにとっさに飛びだした訳です。おかげさまで無事子猫は助けられたんですが(厳密には走り抜けてどっか行ってしまったんですが)、 トラックが慌ててハンドルをったのか、5台程度を巻き込んで事故ってしまいまして只今私も事情聴取を受けてます。だもんで、遅れます。

  • 今日は右足から踏み出すべきか、左足から踏み出すべきかを真剣に考えていたらこんな時間になってしまいました。だもんで、 遅刻します。

  • 「人生の宅急便が今朝届く」という夢を見まして、そんな訳でまだ家で宅急便を待ってます。きっと来る…そう信じながら。 んな訳で、遅れるけどごめんなさい。

  • 古代ローマの詩人・ホラティウスは言いました。「毎日自分に言い聞かせなさい。今日が人生最後の日だと。 あるとは期待していなかった時間が驚きとして訪れるでしょう。」と。言い聞かせてたらこんな時間になっちゃいました。まだ家です。 ある意味それが驚きですよね。遅れます。

回答のバリエーションはまだ少ないようですが、含み笑いができるくらいは楽しめると思います。

posted by 吉澤準特 at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

パワポの図表をリッチにする5つの合わせ技 このエントリーを含むはてなブックマーク

 先日のメルマガでセクシーパワーポイント道について紹介しましたが、
 今回はこのセクシーパワポ道から5つの技を組み合わせて、図表をキレ
 イでリッチにする方法をお伝えします。
 
 まずサンプルとしてアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』より、SOS団のメンバー
 を表にしたものを用意します。
 
 (図表1)
 
 http://www.canter.jp/it-ura/img/sexy-ppt-001.jpg
 
 
 
 【その一】図表を軸を揃える
 
 パワポの図表は軸を揃える、感覚を均一にすることが基本です。まずは
 団員名の丸四角と説明の四角を整列させましょう。

  「図形描画コマンド」→「上下に整列」
 
 そのままそれぞれの中心軸を合わせます。
 
  「図形描画コマンド」→「左右中央揃え」
  「図形描画コマンド」→「上下中央揃え」
  
 すると次のようにSOS団のリストが均一に表示させることができました。
 
 (図表2)
 
 http://www.canter.jp/it-ura/img/sexy-ppt-002.jpg
 
 
 
 【その二】文字間隔を整える
 
 説明文が2行以上に渡る場合、行の間隔がくっつき過ぎていたり、逆に離
 れ過ぎたりすると読みづらくなります。こういった基本的な箇所もキレ
 イにします。
 
 各図表を選択しながら、行間隔を1行(デフォルト)から1.2行程度に増
 やしておきます。複数の文章が含まれる場合は、状況に応じて段落間隔
 を1.6程度に増やしておくとさらに見やすいです。
 
  「書式」→「行間」→「行間隔=1.2」
 
 ここまでやると図表2のようになります。あまり見た目が変わっていな
 いと思うかもしれませんが、後で効いてきます。
 
 (図表3)
  
  http://www.canter.jp/it-ura/img/sexy-ppt-003.jpg
 
 
 
 【その三】文字・線色でメリハリをつける
 
 字が黒だけではとても寂しく、各記述の差も分からないため、男性は紺
 色、女性は赤色に文字色変更をします。
 
 また、そのままでは外枠の黒い枠が目立つので、全て灰色の線・枠線に
 してみましょう。
 
 (図表4)
  
  http://www.canter.jp/it-ura/img/sexy-ppt-004.jpg

 

 【その四】背景色で立体感を出す
 
 まだいずれの図表にも色を塗っていないため、いまいちパンチに欠ける
 デザインでした。そこで各図に色を塗ります。
 
 このとき、単色で塗るのではなく、グラデーションを使ってちょっとし
 た立体感を出すのがポイントです。コツは、ある色とその色より少しだ
 け薄い色の組み合わせで塗ることです。
 
 (図表5)
  
  http://www.canter.jp/it-ura/img/sexy-ppt-005.jpg
 
 
 
 【その五】影付きスタイルでさらに立体感を出す
 
 全体的にぬべーっと平坦な感じが抜けていないので、一部の図に影をつ
 けて立体感を出します。これによって浮き上がっている感じを図に与え
 ることができ、さらにリッチな見た目になります。
 
 これで完成です。
 
 (完成図表)
  
   http://www.canter.jp/it-ura/img/sexy-ppt-006.jpg
   
 
 
 
 ご覧の通り、基本的な整形コマンド5つの組み合わせで、ちょっとしょ
 ぼい図表がこんなにリッチになりました。
 
 このテクニックは全ての図表に通用するので、ためしに身近にあるパワ
 ポに使ってみてください。一味違うスライドに仕上がります。

posted by 吉澤準特 at 09:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

セクシーパワーポイント道 このエントリーを含むはてなブックマーク

 セクシーという言葉、なにやらビジネスには不向きな言葉に思えますが、
 外資系の会社ではそれほど珍しい表現ではありません。
 
 もちろん、男性や女性に向けられた言葉であれば、セクハラと言われか
 ねない危険なワードですが、それがドキュメントに向けられるとちょっ
 と違う意味になります。
 
 
 例えば、「そのスライド、セクシーだね」と言われたとしましょう。
 はたしてこれはどのような意味でしょうか?
 
 1.とても悩殺的で刺激があるね
 2.見栄えが良くて印象的だね
 3.セクシーコマンドーマサルさんのように破天荒だね
 
 
 
 はい、正解は3番です。
 
 知性的な内容でありながら人の心を揺さぶる衝撃的な表現、デザインに
 なっているパワーポイントのスライドに対して、「それってセクシーだ
 ね」というように、褒め言葉として使います。
 
 このため、セクシーなパワーポイントを作れるようになると、セクシー
 コマンドーとして名を社内に轟かすことができるのです。
 
 
 
 すみません、ちょっとというか大分嘘でしたね。
 
 正しい回答は2番です。
 
 辞書で調べると分かりますが、Sexyという単語には、人目を惹く、最新
 の、という意味も持っています。
 
 これらの意味を用いて、見栄えの良いスライドに対する褒め言葉で「そ
 のスライド、セクシーだね」と言う事があります。
 
 スライドの見栄えが良いと、ハロー効果(先入観)によって内容まで良
 いように見えてくるので、プレゼンをする機会の多い営業やコンサルタ
 ントには、セクシーなドキュメントを作る能力が求められがちです。
 
 
 セクシーなドキュメントといっても、単に見栄えがキレイなだけではよ
 ろしくありません。やはり一番重要なのはコンテンツであり、そのコン
 テンツの理解を促進させ、最大限の賛同を引き出すために用いるのが、
 セクシーパワーポイント道なのです。
 
 もしあなたの作っている資料がパワーポイントの標準色(黄色や水色)
 をゴテゴテ使っているならば、まずは全ての色を「白」に戻して下さい。
 
 このとき、色をつけた方が分かりやすい、と感じるポイントがあるはず
 です。それらにできるだけ同系色の濃淡を使い分けて塗ってみましょう。
 
 これだけで、無駄な色が無く見やすくてコンテンツを引き立てる、セク
 シーなスライドになっているはずです。
 
 
 このあたりのテクニックは、実は3年前のメルマガのエントリーで少し紹
 介しているので、そちらもご覧下さい。
 
 (コンサルがお絵かき好きなのはナゼ?)
  → http://it-ura.seesaa.net/article/2961544.html
 
 
 セクシーパワーポイント道はまだまだ奥が深いですよ。
 今後もときどき紹介していきます。
 

posted by 吉澤準特 at 09:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年03月11日

外資が休暇を大切にする”真”の理由 このエントリーを含むはてなブックマーク

 パソナテックのあすならBLOGで鈴木氏が「外資休暇を大切にする3つ
 の理由」というエントリーを書きました。
 
 (あすならBLOG:traceroute 8008)
  → http://blog.pasonatech.co.jp/nextblog/t_suzuki/6518.html
 
 
 内容を端的にまとめると、
 
 ・家庭を大切にする文化がある
 ・不正業務を防止する
 ・休暇を取得させないとマネジメントの評価が下がる
 
 という3つのポイントを挙げ、外資というのは有給の消化に積極的にと
 り組んでいることを指摘しています。
 
 
 私は外資系証券会社の事情はよく知りませんから、2点目はあまり実感が
 湧かないですが、1点目と3点目はまさにその通りだと感じます。
 
 しかし、物事には表と裏、建前と実態というものがあるわけで、本来の
 意味での休暇になっていないケースが実はあります。
 
 
 そもそも、休暇という概念は就業時間と対になって認識されるものであ
 り、1日8時間が定常勤務時間とすると、1回の休暇も8時間分に当たる、
 という考え方ができます。
 
 これは時間単位で労務コストを計算するコンサルティング業界で顕著で
 すが、例えば彼らは1日8時間、月20日が平日の場合は、月160時間を何か
 しらの会社業務に費やす必要がある、と定められています。
 
 そして、その労務コストは各業務を提供したところ(プロジェクト等)
 に請求され、各プロジェクトのお財布から差し引かれていきます。
 
 プロジェクトのお財布=契約金額になりますが、中には予定以上の工数、
 つまり労務コストをつぎ込まねばならず、金回りが厳しくなるところも
 時々出てきます。
 
 そんなとき、実際には8時間勤務したのだけど、プロジェクト的には全額
 をコストとして引かれるとツライですよね。
 
 
 36協定がありますから、普通は全額請求するのですけど、プロジェク
 トマネージャー・オーナーにとっては、自分の会社にも等しい感覚をプ
 ロジェクトに抱くこともあり、全額請求する代わりに、自分が持ってい
 る有給を消費してコストを浮かせることがあります。
 
 1日8時間が労務上のノルマですから、40時間の有給を消費すれば、なん
 と1週間分のコストが浮くわけです。
 
 大抵、プロジェクトのオーナーを務める人間の労務コストは高額ですか
 ら、これによって一般社員の残業時間を結構賄えるのです。
 
 
 SIベンダーでも、プロジェクト独立採算制を採用しているところは似た
 ような方法で休暇を活用しているケースがあるのではないでしょうか。
 
 理論的には明らかに労務違反ですけど、趣味と仕事の境界が曖昧なワー
 カホリック気味の人はあまり気にしていないようで、そういう人が多用
 しているようです。
 
 まあ、こんな話もあるということでした。

posted by 吉澤準特 at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年02月21日

メールの即時レスポンス/定期レスポンスの向き不向きを考える このエントリーを含むはてなブックマーク

ビジネス・メールでは、プライベートでメールのやり取りを行う際とは異なるルールがあり、 それに逸脱すると返信しないという人が増えています。かの大前研一氏は1日に受け取るメールのうち、9割のメールは返信せずに「無視する」 と言います。

以下、日本を代表するコンサルタント、大前研一氏のルールが公開されていたので、ここに紹介します。

●送信者が受信者に対して求めるアクション(目的)
 が明示されていない場合。
 
 可否の回答を求めているのか?
 不明な点の説明を求めているのか?
 具体的な行動を要求しているのか?
 単に、用件の伝達を目的としているのか?など
 
 1つの用件に関わるメールの送受信には
 一往復で完了させることを原則としている為であるそう。
 
●1通のメールで複数の用件を伝えている場合。

 用件が異なれば、レスポンスの内容、タイミング、
 CC相手、必要に応じた転送先、メールの保存期間
 等々が異なる。

 送信者としてはメール一つで済ませたいのだろうが、
 受信者としては上記の理由より不便に感じる。

 また、1通1用件が守られていれば、メールの件名は、
 具体的なメール内容となるが、複数用件が列挙
 されている場合は、件名も曖昧になりがち。

 受信者が即座に用件内容を理解できるような
 タイトルは、多忙なビジネスパーソンにとって重要。
 
 
大前氏いわく、「メールの返信が早い人は仕事も速い!」とのこと。 この考え方には賛否両論あるでしょうね。

私の知人には、メールは敢えて1日2回のタイミングでしか返さないという人がいます。それは、 メールを受信してそれを読むという行為を行うことで、自分の仕事のペースを乱されたくないからだそうです。

一方で、大前氏のように、仕事に迅速性が求められる人、しかもそれをマルチタスクで求められる人、 さらには自分が意思決定のキーパーソンになっている人というのは、メールを即時レスポンスするようなスタイルが向いているのだと思います。

私なんぞは大前氏のような大それた役割に就いてはいませんが、 それでも即時レスポンスのスタイルの方が全体的に仕事が効率的に進みますね。これは多分、管理職的な業務が増えているからでしょう。

自分の仕事のタイプ・性質を考えて、即時レスポンス派か定期レスポンス派のどちらにするかを考えると、 周囲の人間に迷惑をかけずに仕事の効率性を高めることができるようになると思います。

posted by 吉澤準特 at 09:53 | Comment(0) | TrackBack(1) | 業界裏話

2008年02月12日

日立さん、IT大喜利をもう一度 このエントリーを含むはてなブックマーク

 今からだいたい2年前、日立システムアンドサービス社が「IT大喜利コン
 テスト」という企画を開催しました。
 
 名前から分かるとおり、ITにまつわるお題に対して面白い回答をしてい
 くというものです。
 
 私はリアルタイムで見ていたので、当時、2chからのネタ投稿が採用
 される様を見て、「笑いを理解している会社だな」とひとしきり感心し
 ていました。
 
 実は昨年の初夏に第2回コンテストも開催されており、最早、この会社の
 名前は一部では伝説になりつつもあります。
 
 ※他にもIT落語などもあります。
 
 とはいえ、皆さんの中にもこのコンテストの存在を初めて知る方もいる
 ことと思います。そこで、今年のIT大喜利コンテストを盛り上げる意味
 を含めて、これまでの秀作をご紹介させて下さい。
 
 
 [お題その1]
 万全のスケジュールで進んでいたはずのシステム開発の納期が遅れてし
 まった。その本当の理由とは?
  
 【答え】
  社内一の美人が「このプロジェクトを最後にやめます」と言った。
  
 【寸評】
  それは仕方ないですね。慰留に相当の時間がかかったことでしょう。
 
 
 [お題その2]
 20XX年発表の新型ウイルス対策ソフト。その驚愕の新性能とはズバリ何?
  
 【答え】
  上司の誘いを巧みにブロック
  
 【寸評】
  定義ファイルの更新が大変そうです。


 [お題その3]
 「マウス」「ブログ」「ネット」「スパム」「ウイルス」のいずれかの
 言葉を使ってあいうえお作文を作ってください。
  
 【答え】
  「ま」また来たよ
  「う」うちの上司は
  「す」スパム並み
  
 【寸評】
  コメントしづらいですが…、光景が目に浮かぶようです。どこも似た
  り寄ったりのようですね(笑)。


 [お題その4]
 二つ折り型」に代わる、人気の携帯の本体収納スタイルとは?
  
 【答え】
  自宅待機型。
  
 【寸評】
  会社の命令なのでしょうか。何とも哀愁が漂う作品です。


 どうでしょう。皮肉たっぷりのものばかりで、私は失笑してしまいまし
 た。さすがIT業界イチのネタコンテスト。
 
 まだ今年の開催日程は発表されていませんが、一昨年、去年と回を増す
 ごとにパワーアップしているので、今回も期待しています。
 
 
 ちなみにお気付きの方も居ると思いますが、こちらの会社、あの有名な
 「セキュリティかるた」や「SE出世すごろく」を製作したところです。
 
 かるたでは、下に挙げた以外にもたくさんの標語がありますから、気に
 なる方は取り寄せてみては如何でしょうか?
 
 (か)肩越しに ショルダーハック 覗き見る
 (る)ルータで 正しく設定 ポートとIP
 (た)大量の パケット送信 DDoS攻撃
 
  (セキュリティかるた)
  → http://it-ura.up.seesaa.net/item/20080201_krt.htm

posted by 吉澤準特 at 03:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

エンジニア御用達のIT誌 このエントリーを含むはてなブックマーク

 みなさんはIT関連の情報をどのように入手していますか?
 
 20年前であれば、専門情報を入手するには専門書籍を購入するか、社内
 に蓄積されている情報(ヒト・文書)にアクセスするくらいしか方法が
 ありませんでしたが、PCやネットが普及してからというもの、インター
 ネット上で多くの情報を入手できるようになったのは事実です。
 
 
 しかし、全てがネット上で情報を収集することが最上であるかと言えば、
 実はそんなことはありません。
 
 第1に、ネット上に存在する多くの情報はかなり断片化されており、情報
 が意味することを深く理解することがなかなか難しいです。
 
 例えば、コンピューターワールドというIT系情報サイトは、Web上の内容
 とほとんど同じ記事を紙媒体でも流通させていますが、後者と比較して
 前者は俯瞰的に情報を知る方法で遅れをとっています。
 
 ウェブの情報はその特性上、どうしてもリンクを辿って内容を追ってい
 くことになりますよね。ですが、各ページに表示されるサイドバーには
 様々な他のニュースコンテンツがあり、どうしても意識が散漫になりが
 ちです。
 
 これに対して、書籍や雑誌を読んでいるときには、その情報だけを読み
 すすめることになり、集中的に知識を吸収することができます。
 
 この差は大きいです。
 
 実際のところ、皆さんもこのメリットを感じて、ウェブ上の情報サイト
 と紙媒体の情報書籍を組み合わせているのではないでしょうか?
 
 既にウェブ上でほとんどの情報を入手できるにも関わらずね。
 
 
 これらの話に関連して、IT業界で活躍する人々は一体どのような情報誌
 を読んでいるのかという質問をmixi上で見つけました。
 
 多くの方が日経BP社が出版する雑誌を挙げていましたね。なかでも、日
 経コンピュータの支持が多かったです。
 
 しかし、そこで挙がっていなかった情報誌にも良いものはいくつもあり
 ますので、私が考えるオススメの情報誌を、購読者のコメントとともに
 以下に紹介しておきます。
 
 
 ▽ 日経コンピュータ
  → http://tinyurl.com/yx3w4o
  
  ・会社で定期購読しているのをきっかけに個人でも買い始めました。
   SaasやSOAなどの最新技術動向や、現状のシステムの問題点、業界
   動向などが毎号確認できるのでIT業界関係者は必読だと思っていま
   す。
   
  ・実際のシステム事例が豊富で参考になります。人気記事の「動かな
   いコンピュータ」は、システム開発が失敗した原因を追っていて、
   大変参考になります。まさに、人の振り見て我が振り直せ、です。
   
  ・SIer、ソフトベンチャーと、IT業界を歩いてきたが、どこの会社に
   勤務している時でも、ずっとこの本は移動時の友だ。紙面刷新して
   から、よりシステム企画に役立つ本に変身した。日経コンピュータ
   と日経SYSTEMSの2冊があれば、ほぼ企画〜概要設計までできてい
   る。ぜひ一読をすすめます。新入社員、いやいや、これからIT業界
   を目指す学生こそ、オススメだ。日経BP社の数あるIT誌の中で生き
   残ってきた理由がわかると思う。
 
 
 ▽ 日経ソリューションビジネス
  → http://tinyurl.com/y56on5
  
  ・「日経ソリューションビジネス」が届くと、真っ先に”熱血!第三
   営業部”を読んでいます。IT営業というとコンサルティングセー
   ルスだ、なんだかんだといって近寄りがたいものがあるのですが、
   ”熱血!第三営業部”を読むと、他の業種の営業とかわらない部分
   が多いことが良くわかると思います。IT営業員のみならず、他の
   業種の営業の方々にもお勧めです。
 
 
 ▽ 日経情報ストラテジー
  → http://tinyurl.com/sn2oj
  
  ・経営戦略や情報戦略の専門誌ですが、読んでみると意外と読み易く、
   理解し易いです。他の企業(一流企業や危機的状況から復活した企
   業)の事例が豊富で、とても参考になります。経営者や起業を目指
   している人は必読だと思います
   
  ・一流企業がさらに現場を革新する為に、どのようなことに取り組ん
   でいるのか。トップの考え方から現場への実践まで、毎号非常にワ
   クワクさせられる内容となっております。企業家精神を学べるので
   はないでしょうか。
 
 
 ▽ Software Design
  → http://tinyurl.com/yxl9s5
  
  ・仕事での関わりが増えつつあったので、購読をはじめてから、こと
   あるごとにセキュリティ関連の記事の要望を出し続けました。昨今、
   セキュリティのネタは尽きることを知らず、自分の方がSD誌の特集
   に追いつかない状態です。つらいけれども、うれしいことです。時
   々Solarisの特集が組まれるのも、捨てがたい。
  
  ・オープンソースから身近なツールまで、非常に幅広いジャンルの情
   報を掲載した雑誌です。流行廃りがあるこの業界ですが、目の付け
   所は先駆者的な特集が多いかとおもいきや、一方では運用面などの、
   今更聞けないような内容をおさらいする特集もあり、幅広い読者層
   に対して優良な情報を発信している雑誌であると感じています。


 ▽ DBマガジンは必須です。
  → http://tinyurl.com/uz5pz
  
  ・定期購読すると過去記事DVD-ROMがついてくるのが魅力です。約7年
   分の情報量は見るだけで一苦労って感じですが仕事に役立ってます。
   Oracle、SQLserverなどベンダー製品の記事は充実してますね。
  
  ・対象としては初心者から中級者向けです。オープン系の技術者でデ
   ータベースに興味を持った方は一読をお勧めします。OracleとJ2EE,
   .netフレームワークを絡めたホットな話題も掲載されています。わ
   たしは定期購読をしていますが、データベースの基礎という観点で
   は、一年単位でループをしています。一年だけ読み続けるのがよい
   でしょう。


 ちなみに、皆さんの中で「日経〜」系の雑誌を定期購読される方がいら
 っしゃるなら、「IT proプレミア」というサービスが割引利用できます。
 
 このサービスは過去に日経BP社が出版した雑誌に掲載された記事をPDF形
 式でダウンロードできるというものです。
 
 私も使っていますが、調べものをするときには無類の強さを発揮してお
 り、ワンランク上のエンジニアやコンサルタントを目指すには必須のツ
 ールだと思っています。
 
  → http://it-ura.seesaa.net/article/25739504.html

posted by 吉澤準特 at 03:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年02月09日

我がコードは我流。我流は無形。故に誰にも読めぬ。 このエントリーを含むはてなブックマーク

 以前、mixiでIT業界で聞いたことのある名言を教えてくださいというお
 願いをしたことがったのですが、今読み返してみるとかなり秀逸な台詞
 が多くて吹き出してしまいました。
 
 そこで今回は迷言集をお届けします。
 
 
 【その1】-------------------------------------
 
  「バグは夜更け過ぎに 仕様に変わるだろう」
 
 これはツライですね。
 
 何をやってもバグが解消せず、終電がなくなってもまだ直らない。こう
 なったら「仕様」と言い切るしか術は無い・・・
 
 そんな悲しい状況が目に浮かびます。
 私はDBコネクションプールで同じ憂き目を味わいかけたました。
 
 
 【その2】-------------------------------------
 
  「1年に1回起こる可能性が1%の問題なんて無視していい。
   俺は100年後はもう居ない」
   
 総稼働時間で考えれば、100台同時に動かすと1年で問題発生ですね。
 ハードディスクの耐久性能で”100万時間稼動”(MTTF)という製品の
 考え方と同じ理屈です。
 
 この論理で押し切れるクライアントがいたら、逆にヤバいです。
 
 
 【その3】-------------------------------------
 
  「営業が出した要件が全てだと思うな」
 
 おいおい、身内を欺いてどうするんですか。孔明の罠なんて誰も求めて
 ませんから、さっさと仕様を聞き出してきてくださいって。
 
 
 【その4】-------------------------------------
 
  「所詮ボクらは農耕民族。誰かが開墾した畑を守るだけなんです」
  
 運用チームにこんなことを言われると本気で泣けてしまいます。そんな
 に卑屈にならないで下さい。どこの業務ユーザに苛められたんですか?
 あなたのチームがいるからみんな仕事ができるんですから、どうか自信
 を持ってください。
 
 
 【その5】-------------------------------------
 
  「画面は青かった・・・ 」
 
 ああ・・・哀れ、ブルースクリーンを見てしまいましたか。ダンプ情報
 が書かれているのに、一瞬で消えてしまうから内容を確認する間もない
 という冗談みたいな画面。
 
 なんのためにエラー情報吐いているんだぁ!!
 
 
 【その6】-------------------------------------
 
  「論よりコード」
  「UTSL(Use The Source, Luke)!」
  
 コード至上主義の方と仕事をすると似たような話を聞きます。確かに一
 理ありますし、生産性も高いのですけど、お願いですから官公庁の仕事
 でそんな無茶を言わないで下さい。
 
 
 【その7】-------------------------------------
 
  「我がコードは我流。我流は無形。故に誰にも読めぬ・・・」
 
 論よりコードに似ているようで全然違います、コチラの方はコードの可
 読性が限りなく低い!一体誰に保守させるつもりでしょうか。
 
 我流で書けるのは分かりましたから、次はコメントの書き方やデザイン
 パターンを学んで、可読性の高いコードをお願いします。
 
 
 
 その他の迷言はコチラに整理しました。もっと見たい方はどうぞ。
 
  → http://it-ura.seesaa.net/article/80158550.html
 
 
 最後はまともな名言で締めましょう。
 
  「プログラムを書いたことのない者、情報システムを語るべからず」
  
 私の持論でもあります。一を聞いて十を知る人も確かにいますが、多く
 の人は一を聞いて一を理解する程度です。いや、確実にその一を達成で
 きる人はやっぱりそんなに多くないでしょう。
 
 だからこそ、書籍や伝え聞いた話で理解した気になるのではなく、実際
 にソースコードがどんなものかを感じ取ってからITを語ってほしいです。
 
 そういう点で、最強のIT戦士になるためのスタート地点はプログラマな
 のだと思っています。
 
 ITコンサルもSEも、原点はプログラマにあり。

 

posted by 吉澤準特 at 15:45 | Comment(0) | TrackBack(1) | 業界裏話

インターネット上の信頼できる情報源とは? このエントリーを含むはてなブックマーク

 「インターネット上の信頼できる情報源を3つまで教えてください」
 
 
 こんな質問をされたら、あなたはどのサイトを挙げますか?
 
 先週、ネットリサーチのDIMSDRIVEがこのようなアンケートの調査結果を
 発表しました。
 
 結果は以下の通り。

 (全体平均)
  1位  Yahoo! JAPAN
  2位  google
  3位  楽天市場
  4位  MSN
  5位  goo
  6位  Wikipedia
  7位  NIKKEI NET
  8位  asahi.com
  9位  BIGLOBE
  10位 ECナビ

  → http://it-ura.seesaa.net/article/79888859.html

 平均値を取ると、ポータルサイトに加えて、商品を購入する場や新聞社、
 口コミサイトの大手が上位に名前を連ねますが、世代別ランキングを見
 ると面白い傾向が出ています。
 
 ※世代別ランキングの詳細はリンク先を御覧下さい
 
 
 特筆すべきは、ネットで影響力のあると思われる20代、30代男性。
 
 それぞれランキング9位に2ちゃんねるが入っています。このサイトは他
 世代のランキングには入っていません。20代-30代男性には、インターネ
 ット上での情報の取捨選別に自信がある表れと取ることができそうです。

 また、30代の女性にはウイメンズパーク(子育て情報交換サイト)がラ
 ンクインしているのも、世代を良く表していると言えるでしょう。
 
 晩婚化が進む現代では、20代後半から30代で最初の子供が生まれる方が
 増えており、子育てが一番苛烈となる時期がまさに30代ということなの
 だと思います。
 
 
 それにしても、どの世代でも大差をつけて1位に輝いているYahoo!Japan。
 
 これを見る限りではまだgoogleに対するアドバンテージはまだありそう
 です。
 
 このランキングを見て、みなさんはどう考えますか?
 
 コメント頂ける方は、CNETのエントリーにご記入下さい。
 → http://japan.cnet.com/blog/0040/2008/01/21/entry_25004346/

 

posted by 吉澤準特 at 14:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年01月28日

携帯業界に衝撃、米国企業が多機能携帯の基本特許を取得 このエントリーを含むはてなブックマーク

携帯電話業界に激震を走らせたこのニュース、皆さんはもうご存知ですか?

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200801261048

ミネルバインダストリーズという米国企業が多機能携帯電話のアイデアを特許で独占することが認められ、 これに沿って同社はノキアやモトローラ、iPhoneのアップルにまで特許侵害の提訴を起こしているという話です。

脊髄反射で反応すると、また経済ゴロの登場かと思うのですが、今回は米国の特許制度自体に見直しをかける契機になるかも。

posted by 吉澤準特 at 06:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年01月18日

過去のIT業界10大予測を振り返ると・・・ このエントリーを含むはてなブックマーク

 ここ1ヶ月あたり、2008年におけるIT業界のトレンド予測を発表するメデ
 ィアが増えており、皆さん様々な考えを披露しています。
 
 読んでいて面白いのですが、そういえば去年も同じようなトレンド予測
 をやっているわけで、気になったので調べてみました。
 
 
 <ITmedia編集部の2007年予測 06年12月時点>
 → http://it-ura.seesaa.net/article/79160910.html
 
 ・SI・ソフト業界 大再編へ
 ・SNSが早くも淘汰の嵐に
 ・サンとデルが資本提携
 ・オラクルとシマンテックが資本提携
 ・データセンター事業を巡る合従連衡が盛んに
 ・オラクルとレッドハットが資本提携
 ・日本版SOX法で駆け込み需要が急拡大
 ・ネット証券業界 再編へ
 ・SE不足がますます深刻に
 ・電力線通信(PLC)が意外に早く普及へ
 
 
 業界再編では、BIベンダーの連続買収劇が非常に印象に残っています。
 連日のニュースは驚きの連続でした。
 
  →IBMがCognosを買収
  →オラクルがハイペリオンを買収
  →SAPがBusinessObjectsを買収
  
 また、オラクルはBEA買収に手を伸ばし、レッドハットはJBossを買収、
 Webアプリベンダーの勢力図も変わりましたね。
 ※オラクルはJBossの買収も実は考えてました
 
 実現には至りませんでしたが、マイクロソフトがYahoo買収というニュー
 スは業界大再編の予兆を感じさせたものです。
 
 
 オラクルとシマンテックの提携は、NECも巻き込んでのパートナー提携と
 いう形になりましたし、サンとデルは11月にサーバ分野で提携して
 Solaris搭載のデルサーバが販売されることになりました。
 
 データセンター事業関連では、業界トップのオプスウェアをHPが買収し
 たニュースもそれなりにインパクトがありましたね。
 
 オラクルとレッドハットについては、仲良くなるというよりも、むしろ
 仲が悪くなった気がします。オラクルはRedHat Linuxのサポートを自分
 でやっちゃいましたし。
 
 
 日本版SOXの駆け込み需要は、私の周辺ではまさにその通りでした。案件
 の多いこと多いこと。石を投げればJSOX案件に当たるというくらい。
 
 ネット証券に関する大きな動きでは。三菱UFJフィナンシャルグループが
 松井証券に15%超出資したことでしょうか。本格再編は2008年に持ち越
 された感があります。
 
 
 SE不足について、10月終わりから年末までは、ネット上ではIT業界に対
 するネガティブイメージで染まったように思えます。IT業界絶望論など
 はその典型でしょう。
 
 電力線通信(PLC)は少しずつ普及していると思いますが、私の周りでは
 使っている人はいません。ADSLか光ファイバーで皆満足している模様。
 
 
 こうやって実際に振り返ってみると、2007年年初と年末での状況がかな
 り変わってきていることに気付きます。
 
 特にBI業界の激震ぶりはスゴイですね。あっというまにSAP、オラクル、
 IBMの三つ巴に入れ替わってしまいました。
 
 オープンソースやWebアプリも、オラクルのBEA買収完了という報告と、
 サンのMySQL AB買収(10億ドル)のニュースが昨日発表されました。
 
 多分、WebLogicが買収される日も近いでしょうね。
 
 
 ITmedia編集部の2008年予測はコチラにあります。今年の年末にまた振り
 返ってみましょう。
 
 → http://it-ura.seesaa.net/article/79160494.html

posted by 吉澤準特 at 02:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

メールコミュニケーションを200%効率化するちょっとしたテクニック このエントリーを含むはてなブックマーク

 1年以上前になりますが、ITmediaにて「メールによる会議を可能にする
 方法」というものが紹介されました。

  → http://it-ura.seesaa.net/article/79013454.html
 
 OpenSubjectと呼ぶものですが、端的に説明すると、メールの件名だけを
 読んで経緯を知るためのアプローチです。
 
 皆さんの中には、ディスプレイのサイズを気にして、メーラーを開くと
 メールの件名(ヘッダー等)しか表示しない設定にしている方も少なく
 ないと思いますが、そのような状況でカンタンにメールの中身を類推で
 きる件名の付け方があれば便利ですよね。
 
 この答えとなるのがOpenSubjectです。

  → http://it-ura.seesaa.net/article/79013454.html
 
 
 例えば、情報共有のためのメールには、件名の頭にFYIと付けておけば、
 一見してそのメールの意味を理解することが出来ます。
 
  FYI:Macの新型ノートPC
 
 仮にこのメールに誰かから質問が飛んできたとすると、
 
  MQM:FYI:Macの新型ノート
 
 という具合にどんどん件名の前の識別記号が増えていくのです。使い始
 めると実感できますが、これはかなり便利です。
 

 上記の公式(?)wikiには次のような一覧があります。
 
  NRN: No Reply Necessary
  RYN: Reply with 'Yes' or 'No'
  AYQ: Answering Your question
  ATC: Attachement is important
  1QM: One Question Message
  MQM: Multiple Question Message
  FYA: For your Archive
  FYI: For your information (NRN)
  WFR: Waiting for your Reply/Advice/Permission
  AET: Answer Expected Today/this Week/within a Month
  RAF: Read and Forward (jokes, quotes, interesting)
 
 
 とはいえ、さすがにこんな記号を付けていきなり相手に送っても、意味
 が分からないでしょうし、記号リストを送ったところで、直感的に理解
 できなければ使ってもらえません。
 
 このため、これを日本語仕様にしたものが先のITmediaの記事に書かれて
 いたのですけど、イマイチしっくりこなくて使いにくかったので、私が
 使ってみて便利だった表現方法にアレンジしたものを載せておきます。
 
 
 (さらに実用的なメール記号の一覧)

  回答 : 質問への答え
  返不要: 返信は不要です
  送付 : 添付ファイルをみてください
  質問 : 質問があります
  保存 : 保存しておいてください 
  参考 : 知っておいて下さい ※FYIでも十分一般的
  案内 : お知らせがあります
  要返信: 返信を待ちます
  1/17迄: 1/17までに返事ください ※締切日付を直接書く
  草案 : 叩き台です


 元記事には英語版に対応するよう多くの記号を掲載していましたが、実
 用面を考慮すれば、おそらくこれくらいで十分だと思います。記号の数
 を絞ることで覚え易くなり、ヒトにも薦めやすくなりますしね。
 
 これでメール件名を表現すると、
 
  Subject: 草案:Re: 究極の会議研究会
  Subject: 回答:草案:Re: 究極の会議研究会
  Subject: 要返信:回答:草案:Re: 究極の会議研究会
  
 という流れで表現されることになり、なんとなくそのメールの内容が推
 測できますよね。
 
 
 元の記事にもありましたが、このようなメタ思考によるコミュニケーシ
 ョンの簡便化というのは、処理すべき日々の情報がますます増えている
 今のような状況で非常に重要です。
 
 昨日、ITmediaで小飼弾さんの会議に関する記事で、現代社会で流通して
 いるほとんどの情報は、オリジナルの情報をサマライズしたものである
 という話がありました。
 
 サマライズとは、とどのつまり、重要ではないと編集者が感じた情報を
 捨てて内容を簡略化することに他ならず、これだけを信じてしまうと、
 オリジナルの情報とは異なる理解を促してしまうリスクはあります。
 
 でも、メールの件名であれば、オリジナルの経緯は本文を見れば分かる
 のですから、メールコミュニケーションを効率化するためにも、こうい
 った工夫は有効です。
 
 みなさんも良ければ使ってみてください。

posted by 吉澤準特 at 02:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

IT業界でありそうな迷惑勧誘を考えてみた このエントリーを含むはてなブックマーク

 食わず嫌いで知らない人も多いと思いますが、官公庁のウェブサイトは
 実はかなり奥が深いです。
 
 色々な情報が公開されているので、一次情報源としてなかなか重宝して
 いるのですが、なかでも経済産業省が興味深い。
 
 
 経産省では「特定商取引法違反」企業に対する罰則命令が公開されてい
 るのですが、それらは事例付きで公開されています。
 
 例えば、今年の1月10日に発表されたシェルコーポレーションに対する業
 務停止命令では、次のような事例が載っていました。
 
 
 『営業員は電気温水器の無料点検に来たことを告げ、消費者Dは面識のな
  い会社であったが、無料点検と聞き点検を行ってもらった。
 
  点検が終わったにも関わらず営業員は帰ろうとせず、「ついでに床下
  を点検させてもらいますね」と言い出し、消費者Dが戸惑っていたに
  も関わらず、家の中にずかずかと入り込み、床下を覗き込みながら、
  「これは湿っていますね。カビが生えていて凄いわ」と告げた。
  
  その後、営業員から呼ばれた別の営業員もD宅にやってきて、計測器
  具のようなものをもって床下を覗き、「こんなところまで針が触れる
  なんて、床が腐って大変なことになりますよ」などと煽った。
  
  消費者Dは床下工事のことは考えていないことを告げたが、夕方から
  延々と勧誘されていたため、どうしたら帰ってもらえるんだろうと
  いう気持ちになり、結局根負けして工事契約を結ぶことになった。
  
  営業員が帰ったのは午後10時半頃だった。』
  (特定商取引法違反事業者に対する行政処分について)
   → http://it-ura.seesaa.net/article/78728830.html
 
 
 おそらく5時間以上も家の中に居座られて契約を強要されたのでしょう。
 これはひどいです。
 
 そういえば、無料点検商法とでも言いましょうか、こういった類の悪徳
 商法は電気・ガス・水道、学習教材や健康器具(布団)などの事例を聞
 くことはありますが、ITに関する話というのは聞いたことがありません。
 
 ですが、実際には十分あり得る話だと思っています。例えば前述の例を
 インターネットセキュリティ関連の言葉に置き換えてみましょう。
 
 
 『営業員はネットワーク回線の無料点検に来たことを告げ、消費者Dは面
  識のない会社であったが、無料点検と聞き点検を行ってもらった。
 
  点検が終わったにも関わらず営業員は帰ろうとせず、「ついでにPCの
  セキュリティチェックをさせてもらいますね」と言い出し、消費者Dが
  戸惑っていたにも関わらず、家の中にずかずかと入り込み、ディスプ
  レイを覗き込みながら、「これは情報漏えいしてますね。コンピュー
  タウイルスが蔓延して凄いわ」と告げた。
  
  その後、営業員から呼ばれた別の営業員もD宅にやってきて、計測器
  具のようなものを接続してコンソールを覗き、「こんなところまでウ
  イルスが検知されるなんて、個人情報が漏れて大変なことになります
  よ」などと煽った。
  
  消費者Dはセキュリティ対策のことは考えていないことを告げたが、夕
  方から延々と勧誘されていたため、どうしたら帰ってもらえるんだろ
  うという気持ちになり、結局根負けして保守契約を結ぶことになった。
  
  営業員が帰ったのは午後10時半頃だった。』
 
 
 本当にこんなことを行っている悪徳企業がありそうだと思えてきます。
 ITに詳しくない企業も標的にされそうですね。
 
 とここまで書いて思ったのが、勝手にやってきてアセスメントして、
 「問題があるから対応しないと大変なことになりますよ」というやり口
 は、強引なコンサル会社が使っている手法かもしれません。
 
 彼らの場合、アセスメントも有料なので、そういう意味ではさらに悪質
 ってことですかね(笑)

posted by 吉澤準特 at 02:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2008年01月11日

欧米人がグリーンITに積極的なワケ このエントリーを含むはてなブックマーク

 2008年のITを語る上で外すことが出来ないのが「グリーンIT」です。
 
  → http://it-ura.seesaa.net/article/76398247.html
 
 
 近年のIT業界は消費電力量が増加の一途を辿っており、経済産業省によ
 ると、2025年には2006年の5倍の電力消費が予想されています。
 
 電力消費が増すということは、電力料金が跳ね上がるというだけでなく、
 温室効果を強める二酸化炭素を大量に生み出すことが地球環境を悪化さ
 せる要因になるという点も注目を集めているのです。
 
 
 グリーンITは、欧米諸国、特に北米での盛り上がりが激しく、
 
  【グリーンIT=カッコイイ】
 
 という図式が一般に成立するほどに広く受け入れられている状況で、た
 とえば昨年末に開催されたオラクルのカンファレンスでは、グリーンIT
 に関するプレゼンでもしきりに「エコってカッコイイんだぜ」というこ
 とが語られています。
 
 フォレスターリサーチ社が2007年5月に行ったTapping Buyers' Growing
 Interest in Green ITという調査によれば、北米等に本社を置く企業の
 ITマネジャーなど124人のうち、85%が「IT運営業務計画を立案するにあ
 たって、エコロジーを重要と考えている」と回答しています。
 
 
 ただし、実際にIT関連の購買を行う際、その製品が環境に対して優しい
 かという基準を設けて調達している人数は、その1/4でした。
 
 理由は明白で、各企業は具体的に目に見える形での自社利益を追求する
 からに他なりません。
 
 近年活発になっているCSR(社会的責任)はどう説明する?
 
 そんな問い掛けがあるかと思いますが、これは社会的な評判などの企業
 ブランド価値を高めるという効果を比較的分かり易く果たしています。
 
 例えば、「砂漠で植林活動を行っている」、という話を聞けば、誰しも
 環境に配慮した優れた企業なのだと賞賛するでしょう。
 
 
 これをグリーンITに置き換えるとどうなるでしょう。
 
 データセンターの集約を推し進めて消費電力を30%削減しました、と言
 われても、一般人には「へぇ」で終わってしまうでしょう。
 
 昨年のIBMのように街一つ分の電力消費を節約することができたというな
 ら大きな宣伝効果もありますが、通常の企業にそこまでの効果を求める
 のは無茶な話です。
 
 結果として、グリーンITによる企業ブランドの向上効果は見込めないと
 いう結論になります。
 
 
 このような状況にも関わらず、冒頭の調査結果では、”意外にも”多く
 のIT担当者がグリーンITの基準を設けています。
 
 なぜか?
 
 何人かの欧米人のIT担当上級役員のコメントを聞く限りでは、この答え
 は彼らならではのものだと私は感じました。
 
 彼らは「道徳的義務感」を意識しているようです。私なりの解釈ですが、
 キリスト教社会に生きる彼らにとって、キリスト教史観は意識の根本に
 横たわっており、史観にある道徳的な教えこそがグリーンITを盛り上げ
 ている重要要因なのだと思います。
 
 
 「(人間は支配者だから)壊れゆく自然は人間が護らなければダメ!」
 
 このような言い方をすると日本人の多くは顔をしかめるでしょうが、欧
 米人の多くは普通に口にする言葉です。
 
 彼らにしてみれば、グリーンITによって自然を護る(変化させない)こ
 とができるなら、企業メリットが多少不透明であっても、地球の支配者
 として当然取り組まなければならないことなのです。
 
 そう考えると、日本国内を中心に活動する企業でグリーンITが普及しな
 い理由も分からなくもないですね。
 
 
 ちなみに、キリスト教と環境問題について論じている興味深い論文を見
 つけました。執筆者の小原克博氏が2007年の比叡山宗教サミットに参加
 された次の感想が胸に響きます。
 
 「世界平和や地球環境などグローバルな課題を好んで口にしながらも、
  ローカルな場では、一向に重い腰をあげようとしない宗教者の欺瞞」
  
  → http://it-ura.seesaa.net/article/76394699.html
  
 グリーンITのソートリーダーは教会でも政府でもなく民間企業でした。
 現状にあがなう力は私達自身が切り開くしかなさそうです。

posted by 吉澤準特 at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話

2007年12月19日

公式では言えないニコニコ動画の大人の事情〜Softbankモバイルで使えないワケ〜 このエントリーを含むはてなブックマーク

12/18のニコニコ動画-開発ニュースで、ソフトバンクモバイル機種でニコニコ動画を見えるようにした「ニコニコバンク」について触れていました。

(ソフトバンク対応、技術的に可能な事がバレる)

http://it-ura.seesaa.net/article/73539959.html

もともとニコニコ動画はNTTDoCoMoとauのケータイから動画を見ることはできましたが、ソフトバンクモバイルだけは対象外になっていました。

それを今回、外の人(saitenさん)が現行アーキテクチャを解析して、ソフトバンクモバイルでも使えるようにしてしまったというワケです。

開発ニュースでは、ドワンゴの杉谷さんから次のようなメッセージが寄せられていました。

『過去、ソフトバンク向けにパケラジもやっており、アプリを使って技術的に対応可能である事は分かっていましたが、大人の事情によりサービスができず、悔しい気持ちを必死に抑え「技術的に不可能」という案内をしてきました。(後略)』

この発言で登場する「大人の事情」という言葉、何だか気なりますよね。そこで私なりに色々と調べ、次のような結論にたどり着きました。

 

ドコモやauと異なるソフトバンクモバイルの特殊要件なぜソフトバンクモバイルだけがニコニコ動画の対象外になっているのかを考える場合、このキャリアの特殊事情を考えることで自ずと理由が見えてくるのではないかと考えました。

そこでいくつかブレストしてみると、あるではないですか、ソフトバンクモバイルにしかない特殊な点が!

それは、ズバリ「ホワイトプラン」です。

ホワイトプランでは、深夜1時〜夜21時までは通話料無料になり、この時間帯の通信帯域はかなり消費することが予想されます。

記憶力の良い方は覚えているかもしれませんが、かつてホワイトプランを発表した当初、孫社長は、

「このプランは業界3位で利用者が少ないからできるんですよ」

と述べていました。言い換えると、ドコモやauのように利用者が多い状況ではホワイトプランは成り立たない(すぐに帯域が逼迫する)ということです。

もうちょっと言い方を変えると、大量のトラフィック(パケット)が流れるようになったら、ホワイトプランは破綻するということです。

翻って、ニコニコ動画というサービスの特性を考えてみてください。

動画を閲覧するために、大量のパケットがネットワークを流れ、しかもその量は過去最大級(ニコニコ動画モバイルの利用者増はPC版以上)に達しようかという勢いです。

こんなサービスを許可してしまったら、ネットワーク通信増による収益増加は期待できるかもしれませんが、あっという間に帯域はパンク状態になり、顧客満足度はガタ落ちです。そうなったら、ソフトバンクモバイルは本当に終わってしまいます。

 

ここまでは私の勝手な推論ですが、あながち外れていないないのではないかと思っています。

というのも、実は今年の11月、ソフトバンクモバイルの公式メニューに動画視聴ができるjigブラウザが追加されたのですけど、その使用条件には次のような文章が書かれているのです。

『現状では、公式サイトであることとトラフィックの多い動画対応のフルブラウザということもあり、料金やユーザーの便宜を考えて帯域や使用時間の制限がかけられているが、jig側は、運用しながら適宜制限を緩和させていきたいとしている。』

(ソフトバンクモバイル公式メニューに「jigブラウザ」提供開始)

 → http://it-ura.seesaa.net/article/73540945.html

ソフトバンクモバイルが動画によるトラフィック増を気にしていることがよく分かる記述だと思いませんか?

 

ニコニコ動画の開発ニュースでは、ソフトバンクの大人の事情によって公式にサービスを提供することはできないと言われていますが、その事情とは、まさしくこれまでに語った内容に相違ないでしょう。

正式サービスには大人の事情をクリアしなければならないと書かれていますが、jigブラウザのように帯域や使用時間の制限をかけるなら、暫定運用が認められるかもしれませんね。

ドワンゴの皆様。まずはそのラインを落しどころに、ソフトバンクモバイルと交渉してみては如何でしょうか?

posted by 吉澤準特 at 04:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話